この製品は、富士通の垂直統合プラットフォーム体系「Dynamic Integrated Systems」に基づいた製品の第2弾として、従来より提供している「Cloud Ready Blocks」を機能強化して提供するものだという。
この製品は、富士通のシステム構築やシステム運用で培った技術に基づき、サーバ、ストレージ、ネットワークの構成から運用設計・管理までを最適化した状態で提供するものだという。
今回の製品開発に当たっては、リソース追加時の運用自動化機能や、物理・仮想・クラウド基盤全体のインフラシステム統合監視機能を実装することで、運用コスト低減によるモダナイゼーションが可能なインフラ基盤として、またハイブリッドクラウドへ対応することでイノベーションを可能とするよう強化したという。
さらに、この製品に先立って発表したSDN(Software Defined Networking)対応機能を実装することで、仮想サーバ配備・移動時のネットワーク設定が自動化されるなど、システムのライフサイクル全般にわたる運用管理コストをトータルで最大約60%削減するとしている。
なお、今回発表した製品は、5月16日・17日に東京国際フォーラムで開催する「富士通フォーラム」に展示するという。
発表によると製品の特徴は次のとおり。
・導入から運用までの期間・作業工数を大幅に軽減
サーバ、ストレージ、ネットワークを組み込み、仮想化を含む関連ソフトウェアのインストールから設定まで工場で実施してから出荷するため、従来必要としていた専門要員による設置・導入作業・設定作業が不要。初期導入に要するコストを最大40%削減可能。
・インフラシステムを統合管理することで運用負荷を軽減
Webブラウザの管理コンソールで、サーバ、ストレージ、ネットワーク全体の物理環境、仮想環境の両方を一元的に統合監視・管理できるため、運用負荷を低減。物理的なCPU・メモリ資源を有効利用するための仮想環境の配置、ソフトウェアの修正プログラムの適用やアップグレードに必要な処理をシステムが準備するため、管理者の作業負荷を大幅に削減可能。
・ハイブリッドクラウド環境に対応
パブリッククラウドサービス「FUJITSU Global Cloud Platform FGCP/S5」との連携でハイブリッドクラウド環境に拡張可能。今後、ニーズに応じた他のパブリッククラウド環境に順次対応。
■「垂直統合型 仮想化・クラウド基盤」の詳細
http://jp.fujitsu.com/platform/server/crb/