ミッドレンジ製品「Data Domain」は、企業が行うすべてのバックアップ・データとアーカイブ・データを単一の保護ストレージ・プラットフォームへコスト効率よく統合でき、優れたパフォーマンスと拡張性を提供するという。また、単一のプラットフォームに統合することで、バックアップ、およびアーカイブ・データの管理も容易になるとしている。
これらの新しいミッドレンジ製品は、CPUの性能アップにより、既存の「Data Domain」との比較で、バックアップ時間が最大4分の1に短縮。また、これまで2TBまでだった拡張シェルフが、新しく3TBに対応し、かつバックアップ・データを長期保存可能にするソフトウェア・オプション「Extended Retention」に対応するため、10倍の拡張性を実現するとしている。
さらに、バックアップ/アーカイブ・ストレージのTCO(総所有コスト)を低減できるようにデザインされているため、GBあたりのコストを最大38%削減することが可能だという。「Data Domain」では、NFSを通じてSAP HANA Studioからの直接バックアップが可能だという。
これにより、SAP HANAのデータベース管理者がバックアップ・プロセスを効率的に管理することができるという。さらに、「DD Boost for Oracle RMAN」がOracle ExadataおよびOracleベースのSAPシステムをサポートしているため、データベース管理者は、バックアップおよび災害復旧(DR)をより迅速かつ効率的に実行できるという。
また、OpenText、IBMのアーカイブ・アプリケーションとのシームレスな統合により、これまで以上に幅広いアーカイブ・ストレージ環境をサポートするという。
「Data Domain」は、多くのアプリケーションとの統合を可能にしたことによって、ファイル、電子メール、SharePoint、コンテンツ管理、データベース・アーカイブなど20以上のアーカイブ・アプリケーションに対応できるようになったとしている。
今回発表された「Data Domain」のラインナップは次のとおり。
・Data Domain DD7200:208TBのデータを8時間以内にバックアップ/最大21.4PBの論理容量を保護/長期保存用途として、最大85.6PBの論理容量を保護/最大540のバックアップ・ストリームに対応
・Data Domain DD4500:176TBのデータを8時間以内にバックアップ/最大14.2PBの論理容量を保護/長期保存用途として、最大57.0PBの論理容量を保護/最大270のバックアップ・ストリームに対応
・Data Domain DD4200:176TBのデータを8時間以内にバックアップ/最大9.4PBの論理容量を保護/長期保存用途として、最大28.4PBの論理容量を保護/最大270のバックアップ・ストリームに対応
・Data Domain DD2500:107TBのデータを8時間以内にバックアップ/最大6.6PBの論理容量を保護/最大180のバックアップ・ストリームに対応
■製品の詳細
http://japan.emc.com/backup-and-recovery/data-domain/index.htm