エンタープライズ向けのデータウェアハウスは、構築や管理に膨大な時間と費用がかかるとされるなかで、クラウド型データウェアハウスAmazon Redshiftが注目されているという。Amazone Redshiftは、テラバイトあたり年間1000ドル以下という低コストで利用でき、これまでのSQLベースのBIツールもそのまま使用できるという。
今回、ウルシステムズは、Amazon Redshiftをエンタープライズで利用する際に必要となるシステム間連携機能、BIツール、機械学習による自動分析、セキュリティや運用管理の機能などを開発し、「White-eYe」プラットフォームとして統合したという。
「White-eYe」を使うことで、ERPなどの基幹システムやWebシステム、SNSやCRMなどから得られるビッグデータを素早く簡単にAmazon Redshiftに投入し、すぐ分析できるようになるとしている。
発表によると、「White-eYe」の主な機能は次のとおり。
・データ連携:Talendを用い、基幹システムやWebシステム、HadoopなどのデータをAmazon Redshiftへロード。
・BI・データ分析:機械学習を用い特徴抽出などを自動で実行。Amazon Redshift上のデータをTableauで可視化し、分析へ。
・データストア:カラム型で高速なクラウド上のデータウェアハウスAmazon Redshiftを利用可能。
・運用基盤:クラウド上で運用するためのセキュリティ、暗号化、自動障害復旧、システム管理などの機能を提供。
「White-eYe」はクラウド上のサービスとしてすぐに利用可能で、基本価格は初期導入費用が200万円~、月額利用料が35万円~だという。
また、ウルシステムズは、クラウド型データウェアハウスに必要な技術ノウハウをプロフェッショナルサービスとして提供するという。PoC(Proof of Concept)などの検証やデータ分析コンサルティング、データ連携や運用管理などに関するコンサルティング、エンタープライズシステムのクラウド導入に関する各種技術支援も行うとしている。