今回発表されたのは、企業のサプライチェーン業務において、膨大な基幹システムのデータをもとに計算、分析やシミュレーションを高速に実行することが業務上必要不可欠となるロジスティクス、需給計画と原価計算を実行するアプリケーションだという。
これらのインメモリ・アプリケーション製品は、オラクルのエンジニアド・システムであるデータベース・マシン「Oracle Exadata Database Machine」、アプリケーションを集約・高速実行する「Oracle Exalogic Elastic Cloud」、分析マシン「Oracle Exalytics In-Memory Machine」を基盤として稼働するという。
これらの製品によって、エンジニアド・システムの特徴を最大限に活用し、従来比較で約9倍の高速処理を実現し、サプライチェーン業務における生産性向上と迅速な意思決定を支援するとしている。
発表によると、4製品の概要は次のとおり。
・「Oracle In-Memory Cost Management」
従来、長い待機時間を要した原価計算処理を高速に実行するアプリケーション。複雑な部品構成(BOM)による生産を行っているような製造業の原価計算処理や、為替、材料費価格の変動、景気の変動、戦略的価格への変更等の環境変化に対応するためのシミュレーションを迅速に行うことが可能。
・「Oracle In-Memory Logistics Command Center」
物流業務の実行や計画・予測のためのシナリオをもとにした物流シミュレーション処理を高速化するアプリケーション。複数シナリオによる計画・予測を作成し、各シナリオのシミュレーション結果を事前定義されたKPI(指標)をもとに分析・比較することが可能。グローバル化が進み、複雑性を増す物流管理業務において、物流コストの低減やサプライチェーンの持続的改善を支援。
・「Oracle In-Memory Consumption Driven Planning」
需要計画や消費主導型計画を高速に実行するアプリケーション。POSデータをはじめとする企業の持つさまざまなチャネルから取り込まれる大量データを活用した需要計画を高速に実行。また、日次店舗レベルによる販売計画、補充計画などの粒度の細かい計画をハイスピードに実施、企業全体で統合管理することが可能。
・「Oracle In-Memory Performance Driven Planning」
複数の分野に渡るグループ全体のサプライチェーン計画処理を高速に行うことができるアプリケーション。膨大な地域、組織、製品の種類を単位として、計画処理を高速化することで、計画サイクルタイムの短期化を実現し、サプライチェーンにおける迅速な意思決定を支援。
■ニュースリリース
http://japanmediacentre.oracle.com/content/detail.aspx?ReleaseID=2997&NewsAreaId=2