「Oracle E-Business Suite R12.2」は、グローバル企業に必要な業務機能を網羅的に提供し、オラクルのエンジニアド・システム上でも最適に稼働するように設計されているという。
最新版では、オンラインパッチ機能が追加されたため、「Oracle E-Business Suite」が稼働している基幹システムを、停止することなくパッチ適用が可能になったというす。これは、グローバル企業における、事業継続や時差などの観点から、システムの計画停止を最小限に抑えたいというニーズに応えたものだという。
「Oracle E-Business Suite R12.2」は、次のような機能が強化されているという。
・財務会計アプリケーション群「Oracle Financials」
オラクルの財務データ統合ソリューション「Oracle Fusion Accounting Hub」とデータ連携ソリューション「Oracle Data Relationship Management」との統合が可能に。これにより、会計や財務報告書への要件変更にもデータの整合性を保ち、効率的に対応することが可能に。
・プロジェクト管理アプリケーション「Oracle Projects」
プロジェクトにおけるコスト構造の分析機能を強化。また、人件費レートや基準、および給与実績による原価計算が可能になり、実際の人件費によるコスト管理やキャッシュフローの改善などが実施可能。
・購買管理アプリケーション「Oracle Purchasing」
複雑な承認ルートの自動化により、購買業務における効率化を実現。
また、サプライチェーン領域においても、次のような機能強化が図られた。
・受注管理アプリケーション「Oracle Order Management」
課金制サービスの販売において、製品仕様・構成管理機能「Oracle Configurator」の活用により課金制サービスと製品を組み合わせて1つの案件として受注することが可能に。
・倉庫管理アプリケーション「Oracle Warehouse Management」
モバイル対応とユーザー画面を強化し、モバイル端末を活用した倉庫管理業務が可能に。
・生産実行システム「Oracle Manufacturing Execution System」
ユーザー画面機能の強化と操作性を改善し、現場作業者の利便性の向上、およびそれによる生産性の大幅な向上を実現。
さらに、人材管理分野では次のような機能を強化が実施された。
・給与管理・勤怠管理アプリケーション「Oracle Payroll and Oracle Time and Labor」
機能を簡素化することで、各地域の給与管理業務を効率化し、組織戦略の立案や人材戦略の立案など、より高度な業務への転換を支援。
■「E-Business Suite」のWebページ
http://www.oracle.com/jp/products/applications/ebusiness/overview/index.html