法人向けセキュリティ・アンド・コントロールソリューション大手のソフォス株式会社が、2008年6月度のコンピュータウイルス状況をまとめた、「メールウイルストップ10」「Webウイルストップ10」を発表している。
Webウイルスでは、Webサイトから悪質スクリプトをダウンロードするBadsrc-Cマルウェアをはじめ、データベースと連動したWebサイトの情報を不正入手したり改ざんしたりするSQLインジェクションによる攻撃が目立っているという。6月の第1週目にソフォスラボが行った調査では、毎日平均150件のサイトが新たに被害を受けていることが確認されている。
メールウィルスのトップはAgent-HCIトロイの木馬。グリーティングカードを装った添付ファイルをユーザーに開かせ、自身をシステムファイルにインストールさせるもの。ソフォスでは「サッカーのEuro2008、オリンピックなどのスポーツイベントが多く、それに関連する情報を詐称して添付ファイルを開かせようとする手法が目立っている」とし、8月オリンピックの開催に向けてさらなる注意を喚起している。