「SVF Font Manager」は、デバイスやOSから帳票出力に必要なフォントの管理と配布を行うことで、環境に依存せず、将来の文字規格の変更に左右されることがない入出力環境の構築を実現できるという。
「SVF Font Manager」は、経済産業省が推進する文字情報基盤整備事業の中で公開された、戸籍統一文字や住民基本台帳統一文字を網羅した、約6万文字を収録したIPAmj 明朝フォントと画数などの文字情報を基本として開発された。
国民ID制度やマイナンバー制度(社会保障・税番号制度)の取り組みが進む中、IPAmj明朝を利用した文字情報基盤の構築をサポートし、「SVF」の帳票基盤とIPAmj明朝に含まれるIVS(異体字)や外字による帳票出力に対応することで、各行政機関と民間企業での電子連携を含めた「文字」の問題に対応するとしている。
「SVF Font Manager」の特徴は次のとおり。
・フォント、外字フォント、文字コード変換テーブル、IME辞書のクライアント端末への配信を行うことで文字情報を総合的に管理。
・プリンターへのフォント配信により動的なフォント更新・異体字の管理が可能。SVF帳票サーバーとPostScriptプリンターの双方に同一フォントの配信を行い、印刷の際には、帳票サーバーからプリンターにはグリフID(字形ID)のみを送信。このため、フォント埋め込みよりも軽量化された印刷データを送信。
・外字を含むフォントの管理/配信が可能。外字管理支援機能もオプションとして提供を予定しており、字形の検索では10万7千もの文字形を収録した字形データベースを検索することで、内字の外字登録や外字の二重登録を防ぐことが可能。配信機能との組み合わせで外字フォントを即時にクライアント端末へ配布することが可能。