IDCでは、ビッグデータテクノロジー市場を、インフラストラクチャ、ソフトウェア、サービスの3つの市場セグメントに分類し、市場規模調査を行った。発表の概要は次のとおり。
2014年の市場規模は444億円、前年比成長率39.7%と拡大を継続
2014年の国内ビッグデータテクノロジー市場規模は、前年同期比39.7%増の444億700万円。ビッグデータテクノロジーに取り組む企業は、テクノロジーに明るいSIやネット系企業などから一般企業に拡大している。
これは単純なユーザー層や個々の事例の規模の拡大だけでなく、プロプライエタリソフトウェアやアウトソーシングの利用を促進し、今後も市場は高い成長が続くと期待される。
年間平均成長率27.0%で拡大し、2019年に1,469億円に達すると予測
2019年に市場は、1,469億400万円となり、2014年~2019年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は27.0%になると予測している。
国内企業を対象としたユーザー調査においては、ビッグデータテクノロジーの取り組み状況について調査した。
2014年の前回調査との比較において、ビッグデータテクノロジーについて何らかの取り組みを行っているとする企業が28.6%から32.0%と増加した一方で、分からないとする企業が31.6%から12.1%に大幅に減少し、当面取り組み予定がないとする企業が39.8%から55.9%へ増加した。
この結果から、ビッグデータテクノロジーの取り組み意向がユーザー企業で二極化していることが判明した。同調査の中では予算や人材面などのリソース面の課題も明らかになっており、企業の中で自社のリソースなどをかんがみて、取り組みの姿勢を明らかにする企業が増加していると見られる。
市場規模および予測については、「国内ビッグデータテクノロジー/サービス市場2014年の実績と2015年~2019年の予測」に、ユーザー調査結果については「2015年国内ビッグデータテクノロジー/サービス市場ユーザー利用動向調査」に詳細が報告されている。