「HP Apollo 2000 System」は、データセンターにおけるスペース、電力、および冷却面での課題に、高密度化による設置スペースの削減、ラックレベルでの電力管理と最適化、優れた空冷デザインにより対応する。
また、ハイパースケールプラットフォームならではの高い効率とパフォーマンスを、汎用型あるいはハイパフォーマンスワークロードを処理する従来型データセンターにも提供できるよう設計されており、デザインオートメーションや金融サービスのリスク分析などをめざす企業ITにおけるスケールアウト型インフラへの橋渡し役になるとしている。
新製品の特徴は次のとおり。
■従来型データセンターに即座に導入可能なスケールアウトインフラ
- 2Uシャーシに最大4台の2ソケットサーバーを稼働することで従来型1Uラックサーバーの2倍の密度を実現
- 既存の業界標準ラックをそのまま利用可能なフォームファクタ
■ワークロードに最適な構成を柔軟に選択可能
- ワークロードに最適化した2種類の「HP ProLiant XLライン」を利用
- 2Uシャーシ内の各サーバーは構成もメンテナンス性も完全に独立
- TDP 145Wのプロセッサーのサポートに加え各種アクセラレータをサポート
- 新しいドライブゾーニング機能(*1)で各ノードのハードドライブ数を柔軟に構成
■スケールアウト型プラットフォームの効率と「HP ProLiant」 のアドバンテージの両立
- サーバー単位の管理を自動化するHP iLO4を標準搭載
- ラック単位の電力一括管理を実現するオプションの「HP Advanced Power Manager (APM)」と、クラスターごとの一括管理を実現するソフトウェアオプション「HP Insight CMU (Cluster Management Utility)」
また、「HP Apollo 2000 System」を構成する製品は次のとおり。
・HP Apollo r2000 シャーシ:最大4台の「HP ProLiant XLライン」が独立したメンテナンス性を持ちながら稼働し、電力・冷却のインフラを共有。
・高密度化に適した「HP ProLiant XL170r Gen9」:インテル Xeon E5-2600 v3プロセッサーを2基と16基のDIMMスロットによる最大512GBのメモリを搭載可能な1Uハーフワイドのサーバートレイ。2つのI/O拡張スロットにより豊富なネットワークオプションを提供。
・アクセラレータ増設によりパフォーマンス向上を実現する「HP ProLiant XL190r Gen9」:「HP ProLiant XL170r Gen9」をベースに拡張性を強化した2Uハーフワイドのサーバートレイ。インテル Xeon PhiコプロセッサーおよびNVIDIA Tesla GPUアクセラレータを2枚搭載可能。