新バージョンは、従来の「Performance Insight」が提供していた、OS、ハードウェア、データベースの包括的なパフォーマンス分析に加え、SQLにフォーカスしたより詳細な分析が可能となる。これにより、Oracleデータベース上でのパフォーマンス問題、障害時の原因特定、問題解決にかかるコストの大幅な削減を実現するという。
「Performance Insight version 8」の新機能は次のとおり。
1. SQLパフォーマンスのリアルタイム分析機能(Realtime SQL Visualizer)の 追加
「Realtime SQL Visualizer」は、現在、実行されているSQLをリアルタイムに可視化、モニタリングする機能。障害時やシステムがスローダウンした際には、任意に選択したSQLの実行計画、セッションイベント、待機イベントまでドリルダウン分析することが可能になる。そのため、問題となったSQLの特定、原因分析にかかるコストを大幅に削減。
2. 最先端テクノロジーによる詳細なパフォーマンス情報の収集
パフォーマンス情報を高頻度で収集するようロギングテクノロジーのアーキテクチャを見直すことで、より詳細なシステムパフォーマンス状況を捉えることが可能に。SQL情報については、ロギングテクノロジーにDirectMemory Accessを採用し、低負荷(CPU負荷2%程度)で従来より50倍以上のSQL取得が可能。また、CPU使用率、メモリ利用量、ディスク使用率のようなOSパフォーマンス情報についても、従来のバージョンより10倍以上の高頻度で情報を収集。
3. Oracle監視機能の強化
データベース管理者の日常業務を効率化する「実行計画が変更されたSQLの検 知」「結合(Join)漏れSQLの検知」の2つの監視機能を追加。「実行計画が変更されたSQLの検知」は、なんらかの原因により実行計画が変わってしまったSQLを自動検知。また、「結合(Join)漏れSQLの検知」は、アプリケーション開発時に見受けられる結合処理に漏れがあるSQLを検知。