東京海上日動が採用しているNECのシンクライアントシステム「VirtualPCCenter」は、複数種類の仮想化基盤ソフトウェア(ハイパーバイザー)を統合管理/混在運用することが可能だという。
今回、マイクロソフト社の「Windows Server 2012 Hyper-V」を活用することで、リソース増強を最低限に抑え、約6か月という短期間での移行を実現した。
東京海上日動は、NECが構築を担当して、2009年に仮想PC型シンクライアントシステムを導入した。今回、仮想PCのOSであるWindows XPが2014年4月9日でサポートを終了することに伴い、新OSへの移行を計画したが、業務担当者が利用する約3万台の仮想PCを新OSへ移行するには、新たに必要となるCPU・メモリリソースの増加を補うためのサーバ増設のコストが課題となっていた。
「VirtualPCCenter」は、柔軟な管理機能や複数の仮想化基盤ソフトウェアの統合管理・混在運用が可能だという。
そこで、「VirtualPCCenter」の特性を活かし、既存の仮想化基盤ソフトウェアを動作させながら、徐々に新しい仮想化基盤ソフトウェア「Windows Server2012 Hyper-V」に仮想PCのリソースを移行するとともに、メモリ需要に対する柔軟なリソースの割り当て管理が可能な「Dynamic Memory機能」を活用することで、物理メモリの増設容量を最低限に抑え、新OSへ移行した。
これにより、OS移行に伴うシステム導入コストを大幅に抑えるとともに、約6か月という短期間でスムーズな仮想化基盤の移行を実現した。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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