「SAP S/4HANA」は、インメモリープラットフォーム「SAP HANA」対応として開発され、データの高速処理や分析を実現するビッグデータ活用に適した基幹業務システム。
日本企業が海外展開を進めていく上でグローバル業務統合のニーズは大変高く、システム構築においても、標準アプリケーションを活用しながら、短期かつ安定した確実な導入が期待されているという。
「IBM Global Express」は、グローバル業務統合に対応したSAPテンプレート・ソリューション群で、日本企業の海外展開に向けたグローバル業務統合システム構築を支援するため、組織構造、法定帳票、税法対応、商習慣など、アジア、欧米を中心とした20か国に対応した国別要件を組み込んでいる。
また、日本独自の要件にも対応しているため、国内子会社の統合も支援できる。さらに、自動車、加工組立系製造、化学、製薬など、業種に特化したソリューションも用意している。
その他、システム化のニーズや対象業務エリアに合わせて、柔軟にソリューションを選択できるため、小規模な導入からビジネス成長に合わせて拡大することも容易だという。
これらの特徴に加え、日本IBMが持つ日本企業への豊富な導入実績やIBMがグローバルで蓄積してきたスキルを活用し、コンサルティングからシステム構築まで、短期間で安定した導入を支援すとしている。幕張(千葉)のAMSセンターでは、中国と連携した運用・保守も提供する。
さらに、海外での需要が高いモバイル対応については、「SAP Fiori /UI5」に準拠し、各業種で必ず必要となる業務をテンプレートに組み込んでいるため迅速にモバイル対応が可能だ。
ITインフラについては、自社でサーバー環境構築のほか、東京を含む世界中にデータセンターを配置しているIBMのクラウド・サービス「SoftLayer」や、「SAP HANA on IBM Power Systems」を採用するなど、要件に合わせて柔軟に対応可能だという。