新製品は、PCにログオンできる人を限定し、なりすましを防止する「顔認証ログオンセット」および、データベースを監視し、いつ誰がアクセスしたかを追跡できる「アクセスログ監視セット」、ハードディスクの暗号化とデータ消去ソフトウェアにより格納データの漏えいを防止する「データ暗号化セット」の3種。
出荷開始日は、「顔認証ログオンセット」が8月下旬、「アクセスログ監視セット」が7月3日、「データ暗号化セット」が7月下旬としている。
「マイナンバー安心セット」3種のそれぞれの特徴は次のとおり。
・「顔認証ログオンセット」;ビジネスPC「VersaProシリーズ」「Mateシリーズ」と、顔認証でPCログオンする専用ソフトウェアおよび、データの持ち出し制御、盗難防止機器等をセットで提供。これにより、PCログオン時から離席時、ログアウトまで常時セキュリティを確保し「なりすまし」による不正利用を防止。
・「アクセスログ監視セット」:IAサーバ「Express5800シリーズ」とデータベースのアクセスログを監視する専用ソフトウェアをセットで提供。これにより、複雑なデータベースログを容易に監視、取得可能となり、人事・給与システムのデータベースに直接アクセスされた場合でも、迅速な原因究明が可能。
・「データ暗号化セット」:ユニファイドストレージ「iStorage Mシリーズ」と暗号化ディスク、ディスク内のデータを完全消去できる専用ソフトウェアをセットで提供。これにより、万が一ディスクが持ち出された場合でも、データの読み取りを防止。また、ストレージの廃棄や転用の際、ディスク内のデータを完全に消去できるため、悪意を持ったデータ復元等によるデータ流出を防止。
また、独立系ソフトウェア開発会社(ISV)との協業を推進する「パートナーズISVビジネスセンター」を新設し、中堅・中小企業に対し、セキュリティ強化をはじめとするソリューションを拡充していくという。
これは、動作確認情報やサイジング情報の提供、NECのプラットフォーム製品とISVのソフトウェアとを組み合わせた販売モデルを拡充するもので、中堅・中小企業における既存のシステム環境や利用シーンに合わせた製品の迅速な導入を実現するとしている。
なお、今回の発表にあたり第1弾として、オービックビジネスコンサルタント(主力製品:奉行シリーズ)、ピー・シー・エー(主力製品:PCA Xシリーズ)と連携するという。
NECは、基幹業務パッケージ「EXPLANNER/Ai(人事・給与)」と組み合わせた「マイナンバー安心セット」の拡販に加え、ISVと連携して販売モデルを拡充していくことで、中堅・中小企業の保有するシステムのセキュリティを強化していくとしている。