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デル・ソフトウェア、バックアップ&リカバリアプライアンスの新製品3モデルを発表

 「Dell DL4300」は、バックアップ、複製、リカバリのソフトウェアである「AppAssure」の最新バージョンをプリインストールしたプラグ・プレイ製品で、バックアップ、保護ストレージ、レプリケーションを統合し、ターンキーで20分以内のセットアップが可能になるという。

 「Dell DL1000/DL1000 1TB」は、小規模企業特有のニーズに合わせて設計されており、DLの機能とパワーを競争力のある価格で提供する製品。「DL1000」は60分ごとにスナップショットを取得し、継続的なデータ保護を行う。「AppAssure」のデータ変更追跡と重複排除機能で、変更済みのデータだけをバックアップして移動させるため、ネットワークおよびストレージへの要求事項が最小限に抑えられるとしている。

 DLシリーズの主な機能は次のとおり。

  • Live Recovery:保護したデータにほぼ継続的にアクセス可能
  • Recovery Assure:バックアップするデータの整合性をチェックし、確実にリカバリ
  • Universal Recovery:単一のファイル、メッセージ、データオブジェクトから、マシン全体(物理または仮想)、さらには異種ハードウェアまで、あらゆるレベルの復元が可能
  • Virtual Standby:仮想マシンに更新を継続的に送信し、プライマリマシンで問題が発生した場合は、同仮想マシンを起動
  • Cloud Archive:静的データをMicrosoft Azure、Amazon S3、Rackspace、またはOpenStackベースのクラウドプロバイダにアーカイブ
  • 柔軟なレプリケーションシナリオ:ローカルサイトまたはDRサイトのレプリケーションが可能
  • インライン・グローバル重複除外:バックアップストレージ容量の削減
  • 統合管理ポータル:DLシリーズ、AppAssureの一元的な管理

 また、DLシリーズは次のようなパフォーマンス、拡張性、管理性を提供するという。

 ・優れた拡張性:高い拡張性を備え、ビジネス成長度に合わせて必要容量の追加が可能。標準エディションの利用可能な容量は最大60TB、大容量エディションは最大120TBに設定されているが、初期では必要な容量のみのライセンスを取得し、ストレージを追加するニーズが生じた場合には、未使用容量のライセンスを加えられるといった柔軟性を備えている。標準エディションでは、コストのかかる「フォークリフトアップグレード」を行わずに、手元のエンクロージャ内での増量を可能にするため、導入規模が大きくなる際は、拡張シェルフを用いたストレージリソースの追加が可能。

 ・パフォーマンスの向上:標準エディションと大容量エディションの2種類で提供。デルの第13世代「PowerEdge」サーバを基盤とし、最新のインテルプロセッサー技術を採用することで、デルにとって最高速かつ最高性能のバックアップ&リカバリアプライアンスが実現。標準エディションは、8コアプロセッサーと最大128GBのメモリ、大容量エディションは10コアプロセッサーと最大256GBのメモリを装備。

 ・先進的VM管理の強化:保護されたアプリケーションの仮想スタンバイを稼働させ、数秒内にリカバリ可能。仮想環境の保護は複雑になりがちだが、新しい「DL4300」は、ハイパーバイザーにアクセスせずに単一のインターフェースから全てのスタンバイ仮想マシンを閲覧、管理ができるため複雑さを軽減。ライセンス済みのMicrosoft Hyper-V仮想マシンが、標準エディションには2つ、大容量エディションには4つ搭載。

 ・Rapid Appliance Self Recovery:「DL4300」に初搭載されたRapid Appliance Self Recovery(RASR)は、障害発生時にアプライアンスのリカバリを容易にする機能。ユーザはアプライアンスの定義済みリストアポイント作成、または工場出荷時のイメージ復元のいずれかを選択可能。RASRを使用すれば、一定間隔でアプライアンスのスナップショットを作成するよう計画し、障害発生時にはフェイルオーバーでスナップショットにアクセス可能。

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