FFRIとJBSは、2015年2月より協業を開始し、SMACで提供するセキュリティ対策サービスにFFRIの技術やノウハウを取り入れ、サービスの拡充と顧客ニーズに対応してきたという。
「FFR yarai 運用サービス」は、SMACで「FFR yarai」の運用管理を提供するサービス。管理サーバーの監視状況確認等の日常の運用支援のほか、「FFR yarai」がマルウェアの疑いありとして検知した検体について、SMACによる一次切り分けで過剰検知を排するなど技術的な支援も行う。
また、一次切り分けで判断が難しいものは、その挙動を確認する動的解析や逆アセンブルによるコードを解析する静的解析等により、詳細な分析を実施するサービスもオプションで対応する。企業の情報システム部門に代わり高度なセキュリティ運用を行うことで、大企業だけではなく自社運用が難しかった中堅中小企業まで幅広く「FFR yarai」によるセキュリティ対策を提供する。
JBSは、FFRIから「FFR yarai」の専門的なトレーニングを定期的に受け、マルウェアの解析等、高度なセキュリティに関するノウハウを共有するという。FFRIの専門的なセキュリティ技術を取得した技術員を今年度中に15人(2015年11月現在11人)、2016年度は30人まで増員し、安定したサービス提供に対応できる体制を強化するとしている。
「FFR yarai 運用サービス」の特徴は次のとおり。
- ウイルス対策製品では対応できない未知のマルウェアや脆弱性を利用した外部からの攻撃を検知/防御
- 暗号化ファイル、および暗号化通信経由による攻撃も検知/防御し、検知の死角を解消
- 監視状況の確認、管理サーバーの運用、「FFR yarai」のバージョンアップ等、煩雑なセキュリティ運用を代行
- クラウド/オンプレミス等、顧客に合わせた環境構築が可能