取り組み強化の第1弾として、2月27日に「インシデントレスポンス概論~マルウェア動的解析~」と題した、日立システムズのエンジニアによる公開セミナーを実施する。今後両者は、情報セキュリティ人材の量的、質的向上に貢献するため、情報セキュリティに関連する既存講座内容の見直しや、新規講座の開設などさらなる拡充を進め、産学連携の取り組みを継続的に発展させていく予定だとしている。
東京情報大学では、企業の現場で起きている問題を活用して実践的な技術を学ぶことが、情報セキュリティ人材の育成に欠かせないと考え、セキュリティ教育サービスなども手がける日立システムズと2012年より産学連携の取り組みを開始している。
例えば、日立システムズの監修によるセキュリティに関する単位制講座では、情報セキュリティ技術の理論ではなく、日立システムズのサイバーセキュリティリサーチセンタのエンジニアが、インシデントハンドリング(セキュリティ事故に対する挙動)等、企業でサイバー攻撃を受けた際に行うべき行動や考え方などの実践的な内容を解説するとともに、現場で発生したインシデント対応のノウハウを演習形式で取り入れている。
このように、社会で起こっているリアルな現場の状況を学生にフィードバックすることで、より実践的な教育を実現し、即戦力となる学生を育成しており、セキュリティに関する単位制講座や公開セミナーの認定者は、2013年から2015年の3年間で100名を超える見込みだという。
一方、日立システムズは、情報セキュリティ人材の不足をいち早く認識し、学生の育成に対するさまざまな取り組みを行っています。例えば2013年からSECCON(経済産業省主催の学生向けセキュリティコンテスト)の開催の支援や、企業メンバーと東京情報大学のセキュリティに関する単位制講座認定者から選抜した学生メンバーで構成する合同によるMWS Cup(コンピュータセキュリティシンポジウムが主催するマルウェア解析の競技)に出場するなど、高いレベルのセキュリティの現場経験の場を学生に与える活動に取り組んでいる。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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