「VxRail Appliance」ファミリーは、EMCコーポレーションとVMware社の共同開発により、EMCのシステムと、VMwareのハイパーコンバージド ソフトウェアを組み合わせた製品。VMwareの製品には、「VMware vSphere」や「VMware vCenter Server」といったソフトウェアのほか、vSphereとネイティブ統合が可能な「Software-Defined Storage VMware Virtual SAN」が含まれている。
また、これらすべての製品が「VxRail Appliance」ファミリー製品に統合されているため、EMCジャパンが運用・保守を一元的に提供する。ハイブリッドストレージまたはオールフラッシュの「VxRail Appliance」は、VMware環境の拡張および効率化を可能にするとともに、簡単に拡張可能なシンプルなターンキーHCIAだとしている。
「VxRail Appliance」の特徴は次のとおり。
- 従来の「VMAX」をモダンデータセンター向けに進化させた「VMAXオールフラッシュ」を発表
- 小型/中型のデータセンターとしての用途、ならびに企業の各部門やブランチオフィス環境での使用を想定した、シンプルなVCEアプライアンス ファミリーを共同開発
- VMwareのハイパーコンバージド ソフトウェアをはじめとする、EMC/VCEおよびVMwareのソフトウェアを統合
- 最も低価格な構成(VxRail 60)の750万円からスタートし、さまざまなワークロードに合わせて多様な構成に拡張が可能。他のHCIAの2倍のパフォーマンスのオールフラッシュストレージへの変更も可能
- 既存のVMwareのエコシステム管理ソリューションとのシームレスな統合により、VMware環境での展開と管理を効率化
- 「VxRail Manager」により、エレメントの細かな管理および監視ができるようになるほか、データの重複排除、圧縮、レプリケーション、バックアップなどのデータサービスの利用が可能
- 「EMC CloudArray」により、VirtustreamやVMware vCloud Air、Amazon Web Services、Microsoft Azureといったパブリッククラウドとデータを階層化
- VCEの「Vblock」や「VxBlock」、「VxRack Systems」と合わせて、業界でもっとも包括的なコンバージドおよびハイパーコンバージドのポートフォリオの提供が可能になり、インフラストラクチャのさまざまな組み合わせを中央管理することで、独自の方法であらゆる企業、あらゆるワークロードおよびスケールポイントに対応