新しい「HPE ProLiant Gen9」には、ハイブリッド・インフラ環境でのパフォーマンスを高めるため、次のようなイノベーションが含まれているという。
・NVDIMM(不揮発性メモリ)
「HPE ProLiant Gen9」サーバーは、2014年の発表当時から「HPE Persistent Memory」(消えないメモリ)ポートフォリオの最初の製品である「NVDIMM」の採用を見据えて開発されている。この技術は、データベースや分析ワークロードを加速するよう設計されており、従来のストレージ性能がボトルネックとなっているアプリケーションに最適だという。
「NVDIMM」は、業界標準であるNVDIMM-N技術を基盤とし、JEDECやSNIAなどの規格制定団体と協力を通じて設計されている。「HPE Smartストレージバッテリー」によるバックアップ電源を搭載し、電源が失われた場合にも最大16基のNVDIMMによるDRAMからフラッシュデバイスへのデータ移行をサポートする。
・新しいインテルXeonプラットフォーム
最大22基のコアと最大2,400MT/秒のメモリ速度をサポートするよう設計された新しいインテルXeon E5-2600 v4プロセッサーは、「HPE ProLiant Gen9」サーバーに最大25%のパフォーマンス向上をもたらす。このプロセッサーには、共有されるプラットフォームリソースの管理を改善する、仮想化機能、セキュリティ、および管理機能の強化が盛り込まれている。
・高速DRAMを活用した迅速なデータ転送
「HPE DDR4 2400 MHzメモリ」には、8GBから始まるさまざまな容量のラインアップを提供。さらに、大容量のメモリを必要とする環境には、密度を高めた「HPE 128GB LRDIMM」を近日発表予定。
・最先端のソリッドステートドライブ(SSD)
最大2TBまでの容量を備えた「HPE NVMe SSD」も、最新のプロセッサーにより、オンライン取引処理、ビジネスインテリジェンス、ビッグデータ分析などのワークロードで性能を発揮する。ハードディスクドライブのようにサーバー正面からアクセス可能なExpressベイにも対応。
・スマートな認証
Trusted Platform Module(TPM)2.0規格モジュールを「HPE ProLiant Gen 9」サーバーに追加することにより、TPMが搭載されたサーバーは、同じTPMによってのみ復号化できる暗号化キーが生成されるため、サーバーへの不正なアクセスを防止する環境が提供される。また、TPMはパスワードや暗号化キーなど、認証情報を安全に保管するMicrosoft BitLockerをサポートしている。
発表された「HPE ProLiant Gen9」の新製品は次のとおり。
- HPE ProLiant DL60 Gen9
- HPE ProLiant DL80 Gen9
- HPE ProLiant DL120 Gen9
- HPE ProLiant DL160 Gen9
- HPE ProLiant DL180 Gen9
- HPE ProLiant DL360 Gen9
- HPE ProLiant DL380 Gen9
- HPE ProLiant ML110 Gen9
- HPE ProLiant ML150 Gen9
- HPE ProLiant ML350 Gen9
- HPE ProLiant BL460c Gen9
- HPE ProLiant WS460c Gen9
- HPE Apollo 2000 System/HPE ProLiantXL170r Gen9
- HPE Apollo 2000 System/HPE ProLiantXL190r Gen9
- HPE Apollo 4200 Gen9
- HPE Apollo 4510 Gen9
- HPE Apollo 4520 Gen9
- HPE Apollo 4530 Gen9
- HPE Apollo 6000 System/HPE ProLiant XL230a Gen9
- HPE Apollo 6000 System/HPE ProLiant XL250a Gen9