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IBM、高速データ転送を実現するクラウド環境向けのフラッシュ・ストレージ2製品を発表

 新製品は、IBM MicroLatencyテクノロジーにより、ソフトウェア層ではなく、ハードウェアとして実装されたFPGAにより、フラッシュ・アレイ内のデータ超高速転送を行うという。また、クラウド環境において、予期せず急激に負荷が高まった際にシステムの可用性が低下したり、ネットワークの帯域幅が制限されたりする「ノイジー・ネイバー」問題を防ぎ、サービス品質を高めるQoS機能を搭載している。

 新製品の概要は次のとおり。

 ・IBM FlashSystem A9000:クラウド環境向けのスケールアウト型フラッシュ・ストレージ。完全に構成済みの状態で出荷され、オールフラッシュ環境を実装するコストを削減。

 ・IBM FlashSystem A9000R:膨大な量のデータ解析などの用途に対応するスケールアップ型フラッシュ・ストレージ。グリッド・アーキテクチャーを持ち、最大1.8ペタバイトまで拡張可能。

 FlashSystem A9000およびA9000Rは、いずれも、パターン除去、重複排除、リアルタイム圧縮、シンプロビジョニングが連携したデータ削減機能を備える。また、FlashSystem 900やFlashSystem V9000と同様に、IBMが独自設計したボードにフラッシュ・チップとFPGAを実装し、IBM FlashCoreテクノロジーによる超高速性を実現することで、一貫して低遅延を保つという。

 また、IBMのフラッシュ・ソリューションは、シンプルなウェブ・ベースの管理者向けユーザー・インターフェースを搭載し、クラウド・サービス・プロバイダーが直面しているデータ管理の複雑さも解決するという。IBMデザイン思考を活用してユーザーと共同で開発した新しい管理インターフェースは、100台以上のスケールアウト環境を一元的に管理することができる。また、マウスのクリック回数を50%以上減らし、画面を頻繁に行ったり来たりすることによる時間の無駄を削減するとしている。

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