「PolarisGate」は、SAPやSalesforceなどの各種システムとの連携モジュールが標準装備された使いやすさが特徴のデータ連携クラウドサービス。基幹システムやクラウドサービス間のデータ連携ソリューションをクラウド化することで、業務効率の向上や変化するビジネスへの対応を支援するデータ連携が1か月単位で必要な時に利用できるサービスを実現したという。
「PolarisGate」は、マジックソフトウェア・エンタープライゼス社(イスラエル、MSE)が全世界50か国で提供するノンコーディングのシステム連携ツール「Magic xpi」を利用し、MSEの日本法人であるマジックソフトウェア・ジャパン、アイディーエスと共同で、4月からサービス提供をしている。
「SendGrid」は、メール配信のクラウドサービスで、アカウントを作成するだけでメール送信が可能となり、面倒でコストのかかるメールサーバの構築は不要となる。最大送信量に合わせたインフラ構築が不要となり、メール運用にかかる手間を削減できるという。
「SendGrid連携ソリューション」の特徴は次のとおり。
・基幹システムやCRM等への改修をせずに、メール配信サービスとの連携が可能
「SendGrid」は、SMTPやWeb API、マーケティングメール機能の3種類でメール送信が可能。「PolarisGate」では、基幹システムやCRM等のデータベースの情報を「SendGrid」に簡易に連携して、これら3種類のメール配信をできるだけでなく、ExcelやWord等で帳票を作成し、それらをメールに添付して配信することも可能となる。
従来型の連携手法でAPIを用いる場合は、基幹システムやCRM等の各システムのプログラムを改修する必要があったが、「SendGrid連携ソリューション」を用いることで、各システムへの改修は不要となり、大幅な期間短縮とコストダウンが可能。
また、「PolarisGate」の特徴は次のとおり。
・月額3万円からの低コスト化を実現
「PolarisGate」は、クラウドサービスの利点であるマルチテナント方式と「Magic xpi」の大きな特徴である同時実行スレッド単位の課金体系により、低コスト化を実現した。マルチテナント方式により、マシンスペックやサービスレベルを落とすことなく、1社あたりの月額費用を削減し、同時実行するデータ連携スレッドの数に応じた独自の課金体系によりサーバ台数やアプリケーションの数が増えても同一の料金で利用することが可能となった。
・各種アプリケーションとの連携ツール(アダプタ)を500機能以上標準装備
ワールドワイドで製品展開しているMSE社の「Magic xpi」の特徴を活かして、「PolarisGate」でも、SAPやSalesforce、Microsoft、Oracle等の主要アプリケーションの連携ツール(アダプタ)を標準装備。 連携ツール(アダプタ)を利用することにより、視覚的でシンプルなインタフェースを使ってデータ連携の流れを定義するだけで、各種アプリケーション側の改修や追加開発をすることなく、データ連携が可能。
・信頼性、可用性の高いサービスを実現
「PolarisGate」では、大量のデータを多数のサーバのメモリ上で分散して管理するインメモリーデータグリッドテクノロジーを採用することで、マルチテナント方式で懸念される高負荷によるレスポンス低下を気にせず利用することが可能。
また、クラウド環境の運用は、「サニークラウド」を運営するアイディーエスの24時間365日の運用監視を行うので、信頼性・可用性の高いサービスを実現。ユーザ毎にサーバを構築するシングルテナント方式のサービスや、VPNサービスもオプションで提供し、よりセキュリティレベルの高い環境での連携も可能。
・豊富なメニュー体系でさまざまなユーザのニーズに対応
「PolarisGate」は、あらゆる状況のユーザにご利用頂けるように、豊富なメニュー体系を用意。システムに関する知識を有し、データ連携のフローを自社で作成することが可能なユーザには、開発環境を提供するサービスを用意しており、フロー作成から運用までを一括で委託したいユーザには、フロー作成代行サービスを用意。