通信事業者ネットワークに仮想化技術を導入する事例も増加するなかで、仮想化のメリットでもある高い拡張性、コストメリットが導入の契機となっているが、専用物理筐体を使用した従来ネットワークと同じ試験だけでは、仮想化ネットワークに特化した機能や動作への評価/検証がカバーできないのが現状だという。
今後、さらに仮想化ネットワークの拡張が行われていくなか、既存のもの以上に複雑なネットワークをより効率的かつ安定して構築/運用していく上で、仮想化インフラストラクチャの検証は必要不可欠になっているという。
「Spirent CloudStress」は、仮想化ネットワーク環境で発生しうる、マルチベンダーアプリケーションでの統合的な負荷生成や、仮想化環境ネットワークを構築・運用する通信事業者が、最も重要な仮想化インフラストラクチャ評価を実施できる、次世代仮想インフラストラクチャ検証アプリケーション。
「Spirent CloudStress」でシミュレートされたワークロードによって、CPU、メモリ、ストレージ、およびネットワークI/Oを含めたインフラストラクチャの統合試験の実施が可能だという。生成可能な負荷パターンの再現性と現実的なプロファイルで、NFVやクラウドインフラストラクチャに与える影響の評価やVNF(Virtual Network Function:ネットワーク機能を実現するためのソフトウエアパッケージ)アプリケーションを拡張する際に役立つという。

「Spirent CloudStress」の特徴は次のとおり。
- Webベースのテンプレートを使用したアプリケーション
- 実環境下での仮想マシン設定をシミュレートし、複数仮想化インフラストラクチャを比較/チューニング
- 仮想インフラストラクチャのパフォーマンス予測/パフォーマンスチューニング
- インフラストラクチャ改善のためのリアルタイム統計と結果分析
- 仮想マシンおよびインフラストラクチャとの間で問題を特定
- “仮想マシンのスケールアウト/オートヒール機能”を検証する機能
- CPU、メモリ、ストレージ、ネットワークI/Oのためのパフォーマンス/キャパシティベースメソドロジ
なお、東陽テクニカは、6月8日から千葉県幕張メッセで開催されるICTイベント「Interop Tokyo 2016」に出展し、「東陽テクニカ/スパイレント・コミュニケーションズ ブース」でこの製品を展示する。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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