「IBM Storwize V7000F」と「IBM Storwize 5030F」は、より多くの基幹ストレージに求められるアプリケーションやワークロードの要求に応えるためのコスト効率に優れたミッドレンジおよびエントリー・クラスのオールフラッシュ・ストレージだという。
「Storwize」のオールフラッシュ製品群は、IBMのSoftware Defined Storageポートフォリオに含まれるSANストレージ仮想化ソフトウェア「IBM Spectrum Virtualize」を搭載し、導入済みのストレージ機器も含め、約400種類におよぶマルチ・ベンダー・ストレージ環境の仮想統合が可能だ。
「IBM Spectrum Virtualize」は、仮想化されたストレージ環境に対して、リアルタイム・データ圧縮、シン・プロビジョニング、スナップショットなどの機能を適用することができ、ストレージの利用効率を向上し、同時にセキュリティー、信頼性、運用管理コストも最適化する。
また、データの自動階層化、ストレージ・アレイ間でのデータ移行、セキュアなデータ暗号化機能を提供し、災害対策や事業継続性を高めるためにリモートでデータを複製することが可能。これらの特徴により、データセンターおよびクラウド環境におけるストレージ基盤の複雑性やサイロ化を排除し、運用管理コストを抑制することができるという。
新製品の特徴は次のとおり。
・「IBM Storwize V7000F」:「Storwize V7000 Gen2」と比較して性能が最大45%向上するとともに、ストレージ容量を4倍に拡張したオールフラッシュ・ミッドレンジ・ストレージ。スケールアウトとスケールアップの双方に対応し、急増するデータにも柔軟に対応可能。
・「IBM Storwize 5030F」:オールフラッシュ・ストレージの高い性能と可用性を必要とする中堅企業向けのエントリー製品。
また、「IBM Storwize V7000F」と「IBM Storwize V5030F」は、SQL ServerやMySQLなどのデータベースから、放送・ライブ中継、監視カメラなどのデジタル・メディアのデータ、そして膨大な量のIoTデータに至るまで、さまざまな基幹ストレージのワークロードを管理できるよう設計されているとしている。
なお、他社からIBMに移行するユーザー向けに導入支援サービスを無償提供するストレージ移行プログラム「フラッシュ・イン(Flash In)」も同時に発表した。「フラッシュ・イン(Flash In)」は、現在IBMのストレージを利用していないユーザーがIBMのオールフラッシュ・アレイ製品群へと円滑に移行するために無償で利用できる移行支援プログラムだという。