最新版の「Veritas Resiliency Platform 2.0」は、VMware環境で、異なるストレージ間のレプリケーションをサポートするData Moverを初搭載した。Data Moverは、VMware社の認定を受けており、VMware API for IO filtering(VAIO)と連携して動作する。VMwareのネイティブなレプリケーション機能であるvSphere Replicationと異なり、アプリケーションの起動停止と連携するので、サービス停止時間を大幅に短縮するという。
「Resiliency Platform」は、複数の拠点に分散するアプリケーション、仮想マシン、多層ビジネスサービス、Data Moverのリアルタイム稼働状況を単一のダッシュボードで包括的に監視可能で、ITサービスの移行、フェールオーバー、フェールバック、データ保護、業務を中断しないリカバリテストなど、レジリエンス確保に関わる操作を、すべて自動化、統合することができる。
「Resiliency Platform」は、停止が許されない基幹アプリケーションから、ある程度の停止時間が許容されるシステムなど、アプリケーションごとのサービスレベル目標(SLO)を想定どおりに達成する強固なビジネスレジリエンス戦略を実現できる。
最新版は、VMware認定のData Moverを内蔵したことで、VMware環境にシームレスに統合できるため、重要なサービスの稼働時間を効率的に管理し、既存のVMware資産の価値をより高めることができるという。
また、「Resiliency Platform」は、VMwareだけでなく、Microsoft Hyper-Vなどの各種仮想化プラットフォームをサポートし、さらに、主要な高可用性(HA)ソリューション、他社製のハードウェアベースのレプリケーションもサポートするが、Data Moverを内蔵したことで、異なるベンダーのストレージを採用したデータセンター間でのレプリケーションが可能となった。
「Resiliency Platform 2.0」 の主な特徴は次のとおり。
- マルチプラットフォーム、マルチベンダー環境のビジネスレジリエンスをシングルソリューションで効率的に管理
- 複数の拠点に分散するアプリケーション、仮想マシン、多層ビジネスサービス、Data Moverのリアルタイムの稼働状況を単一のダッシュボードで包括的に監視
- 新しいVMware認定内蔵Data Moverにより、Data Moverの選択の柔軟性が高まり、RPO短縮を実現
- レジリエンス確保に関わる操作をすべて自動化、統合することによってRTOおよびRPO達成の予測可能性を向上
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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