
クラウドコンピューティングは、デバイスによりクラウド上に収集、蓄積されたデータを処理するために利用されるが、インターネットを介するため通信環境に依存し、データの処理に時間がかかるためリアルタイムで処理結果を出すことができないなどの課題を抱えているという。
そのような課題を解決するのがデバイス側でデータ処理を行うことができる技術、エッジコンピューティングであり、近年IoTにおいてクラウドコンピューティングと同様に重要な位置づけとなりつつあるという。
オプティムは、創業以来培ってきた研究開発によるAIの知見を活かし、「OPTiM Cloud IoT OS」に画像、音声等の解析機能や機械学習機能の搭載をすすめている。しかし、これらの機能はクラウド上での処理となるため、通信の効率性、応答性の面での課題が残っていた。そこで、エッジコンピューティングによるデータ処理の最適化を実現すべく、世界初のモジュール型組み込みスーパーコンピュータ「NVIDIA Jetson」と連携することにしたという。
「OPTiM Cloud IoT OS」と「NVIDIA Jetson」との連携では、次のような活用例をあげている。
・ドローンの自動航行:障害物の緊急回避/移動体をスムーズに自動追跡/道路形状を判定しオフライン状態でも航行
・ネットワークカメラの物体検出:オフライン時でも正常な判別/獣害対策/不審者検知時の即時反応
今後、「OPTiM Cloud IoT OS」の機械学習機能と「NVIDIA Jetson」の連携を深めていき、それによって、クラウドコンピューティングとエッジコンピューティングの最適な活用を行い、IoTおよびAIの導入/活用コストのさらなる削減を目指すとしている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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