「Bluemix Local System」は、「IBM PureApplication System」と「IBM Bluemix」を組み合わせたプライベート・クラウド向けアプライアンス製品で、今回発表されたのは、コスト最適化エントリーモデル「W3500 iSCSIモデル」と、高パフォーマンスモデル「W3550 Flashモデル」。
「Bluemix Local System」は、企業が運用する既存の業務システムをクラウド環境に実装して稼働させるためのクラウド・イネーブルドの基本設計や設計思想と、クラウド環境でのアプリケーション開発・実行を前提とするクラウド・ネイティブという2つのクラウド・アーキテクチャーをAPIテクノロジーによりオンプレミスで統合しているという。
これにより、これまでの技術資産を継承し、高品質でありながら迅速な開発と統一した運用環境を提供し、ビジネスの多様化や変化の要件に柔軟に対応することができる。また、クラウド化において、セキュリティーとコンプライアンスに関する重要な要件に対処するために、オンプレミスで保持しなければならない機密データやワークロードを抱える企業の課題を解決するとしている。
この製品は、仮想マシンの構成、OSの導入・設定、ミドルウェアや監視エージェントの構成・稼働・導入、ChefやDockerなどのオープンソースの活用に必要な作業をコード化したパターン・デプロイメント技術と、ワークロードとライフサイクル管理機能を採用しているという。
これらにより、システム構築を自動化することで、IBM やパートナーが提供する技術を利用したアプリケーション・プラットフォームの迅速な構築や更改、効率的な運用管理、冗長構成によるミッション・クリティカルな業務要件に対応できるという。
また、「Bluemix Local System」は、オープン・テクノロジーであるCloud Foundryを基盤として採用するPaaS「Bluemix」の140を超えるサービスやAPIの一部を提供する。これにより、企業はこれらを組み合わせることでプログラミング工数を大幅に削減し、短期間で高機能なアプリケーションの開発と稼働を実現できるとしている。