ソフトウェアデファインド型でクラウド対応のデータ保護ソリューション「DD VE」
デルと、EMCジャパンは、データ保護ソフトウェアとサーバのポートフォリオを基盤に、モダンデータセンター向けにソフトウェアデファインド型でクラウドに対応したデータ保護を実現するための製品とサービスを強化し、「Data Domain Virtual Edition(DD VE) 3.0」を11月16日から提供する。
「DD VE」により、データ保護ポートフォリオをクラウド対応させるとともに、バックアップ専用アプライアンス「Dell EMC Data Domain」をソフトウェアデファインド型にすることで、「Dell EMC PowerEdge」で「Data Domain」を実行することが可能になった。
「DD VE 3.0」は、どこでも必要な場所で、バックアップ専用アプライアンスを経済的なソフトウェアデファインドソリューションとして提供する。また、「PowerEdge 13G」サーバと「DD VE」ソフトウェアの特徴を合わせた、事前検証およびテスト済みでフルサポートされているリファレンスアーキテクチャも提供する。
「DD VE」は「Dell EMC VxRail」アプライアンスもサポートしているため、企業はハイパーコンバージド環境にソフトウェアデファインド保護ストレージを展開することができる。
「DD VE 3.0」では、拡張性が6倍に強化され、単一インスタンスで最大96TBを保護できる。また、ハイパーバイザーサポートを拡張し、VMware vSphereとMicrosoft Hyper-Vの両方で仮想マシンとして実行することが可能になった。
企業は「DD VE」の「Data Domain Cloud Tier」機能を利用することで、「Dell EMC Elastic Cloud Storage(ECS)」や「Virtustream Storage Cloud」など、パブリック、プライベート、ハイブリッドのクラウド環境で長期保管用データを保存することができる。
「DD VE」のSecure Multi-Tenancy機能は、プライベートクラウドやサービスプロバイダクラウドのBackup-as-a-Service(サービスとしてのバックアップ)展開に最適な環境を提供するという。
保護ストレージ「Data Domain」アプライアンスの新製品
デルとEMCジャパンは、「Dell EMC Data Domain」保護ストレージシステムの新しいソフトウェアおよび新世代製品ファミリーを11月16日から販売する。新製品は、フラッシュ搭載により、スピードと拡張性を提供するとともに、仮想環境の保護機能も強化しているという。
「Data Domain」内で新しい「Data Domain Cloud Tier」ソフトウェアを展開することによって、単一のアプライアンスを通じて管理できるトータルのデータ量は200%増加し、最大論理容量は150PBとなる。
「Data Domain Cloud Tier」によって、「Data Domain」は、重複排除済みのデータを長期保管のために、「Dell EMC Elastic Cloud Storage」や「Virtustream Storage Cloud」を含めたパブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドへネイティブにティアリングすることができる。
新しい「Data Domain」ファミリーは、「DD6300」「DD6800」「DD9300」「DD9800」の4つの新モデルで構成される。「DD6300」は、小規模・中堅企業向けを主軸に構築されたオールインワン型のターンキーモデル。
「DD6800」「DD9300」「DD9800」の3モデルは、容量および高可用性などの機能を拡張し、ハードウェアの突発的な障害発生時におけるダウンタイムの最小化とビジネス継続性の確保を実現するという。「DD9800」は最も近い競合製品との比較で7倍の拡張性、1.5倍のスピードを発揮するとともに、5倍のストリームを サポートできるとしている。
フラッシュ搭載により、仮想環境での機能を高めている。「Dell EMC Avamar」ソフトウェアと組み合わせることで、「Data Domain」アプライアンスファミリーは保護した仮想マシン(VM)のインスタンスへ20倍高速にアクセスできる。ユーザーは、仮想マシンファイル(VMDK)の保護コピーを使って、仮想マシンを別のプライマリストレージシステムに復元することなく、直接「Data Domain」から仮想マシンを起動できるという。
新製品は、次世代「Data Domain」オペレーティング システムである「DD OS 6.0」を基盤にしている。「Data Domain Cloud Tier」に加え、「DD OS 6.0」は、ビッグデータに対するエンタープライズレベルの保護機能を提供する「Dell EMC Data Protection Suite for Applications」を通じて、新たにHadoopとの高度な統合を提供する。
オールフラッシュストレージ「VMAX 250F/FX」
デルとEMCジャパンは、エンタープライズレベルのオールフラッシュストレージを、従来よりも幅広い顧客層へ提供できるように設計した新製品「Dell EMC VMAX 250F/FX」を11月16日から販売する。
「VMAX 250F/FX」は、従来の経済性を根本から変えるエンタープライズレベルのオールフラッシュアレイで、ストレージ効率を高めるインライン圧縮をサポートする「Dell EMC HYPERMAX」オペレーティングシステムの最新アップデートにより、「VMAX」オールフラッシュアレイのポートフォリオ全体を通じてストレージの経済性を高めるという。
同時に、新しい「Dell EMC VPLEX for All-Flash」プラットフォームも発表された。このプラットフォームには、モダンオールフラッシュデータセンターへの継続的な可用性と最新の「VPLEX VS6」プラットフォームの無停止のデータ移動を提供するために必要なソフトウェアとキャパシティのライセンスが含まれている。
「EMC VMAX 250F/FX」は、エンタープライズレベルの標準と中堅企業レベルの予算という要件を満たすハイパフォーマンスシステムを提供。最大1PBの有効容量、サブミリ秒のレスポンスタイムで100万IOPSまでスケールアップが可能。業界最新の7.6TBおよび15TBのエンタープライズフラッシュドライブをサポートする。
また、「VMAX 250F/FX」は、他の「VMAX」オールフラッシュアレイファミリー製品と同様に、インライン圧縮や無停止内向など、最新の「HYPERMAX」オペレーティングシステムがもたらすさまざまなメリットを活用できる。