同社が、ITとビジネスの意思決定者を対象に実施したグローバル調査(2016年7月実施)によると、ITの意思決定者の約半数(45%)が、「自社のIT担当者が今から5年後に成功するために必要なスキルを備えていない」と考えていることが判明したという。
今回、都内に開設した「OpenLabイノベーションセンター」は、同社によるグローバル規模のOpenLab拡大の一環であり、日本のITリーダーが必要とするハンズオントレーニングやワークショップなどを提供し、次世代のネットワークイノベーションに対応できるIT担当者を育成していく。
「OpenLabイノベーションセンター」設立の目的は次の通り。
1.ネットワーク自動化技術に関する教育プログラムの提供
「OpenLabイノベーションセンター」では、ネットワークの自動化技術に関心を持つ顧客、パートナー、研究者をはじめとする業界リーダーを対象にして、実践的な教育プログラム、ソフトウェア・デファインド・ネットワーキング(SDN)対応のサンドボックス、ネットワーク機能仮想化(NFV)の相互運用テストといった広範なリソースへのアクセス環境を提供する。
同センターからジュニパーネットワークスのハードウェア/ソフトウェア製品にアクセスすることにより、実際のネットワーク環境やシナリオのシミュレーションを行うことができる。国内では、まず同社のSDNコントローラの1つであるContrailのトレーニングセッションを2017年1月より開始する予定。
2.SDNなどネットワーク自動化をテーマにしたハッカソンやワークショップの開催
2012年に米国ニュージャージーで設立された最初の「OpenLabイノベーションセンター」では、これまでに150回を超えるネットワーク自動化技術とプログラマビリティに関するトレーニングセッションや、 ジュニパーネットワークスのユーザーとの共同開催によるSDNハッカソンを様々な大学で実施している。
日本でもネットワーク自動化技術の啓蒙を目的とするハッカソンイベントを2017年春に開催する予定。ハッカソンイベントやハンズオンのトレーニングなど、様々な教育プログラムを定期的に開催することにより、ネットワークインテリジェンスや自動化機能を活かしたソリューションの開発、テスト、検証を推進していくという。