このサービスは、2016年11月に提供を開始したディープラーニングプラットフォームのコンポーネント「NVIDIA Tesla M40」搭載サーバーに続く第2弾として、IDCFクラウドの最上位タイプとなる「IDCFクラウド GPU BOOSTタイプ Tesla P100」として提供する。
「NVIDIA Tesla P100」の採用により、従来のCPUのみを搭載したサーバーと比較した場合、約26倍以上の演算処理能力を発揮するという。また、倍精度浮動小数点型の計算に対応し、創薬や気候変動、災害予測などの数値解析やシミュレーション計算に活用でき、より高度なAIアプリケーションの構築が可能になるとしている。
■「IDCFクラウドGPU BOOST タイプ Tesla P100」の特徴
- 国内の主要クラウド事業者として初となる「NVIDIA Tesla P100」をクラウドサービスとして提供
- 初期費用0円、1時間440円の時間単位で利用できる従量料金を採用し月額上限料金も設定
- 「NVIDIA Tesla M40」搭載サーバーの約2.7倍となる18.7テラフロップスを超える演算性能
- 機密性の高いデータを安心して保管可能なハードウェア専有型の仮想マシン
- 国内データセンターで稼働し、閉域網サービスを用いて顧客拠点とセキュアに接続
IDCFクラウドは、自社で保有するデータセンターと大容量ネットワークを生かし、東日本と西日本にリージョン(提供拠点)を持つクラウドサービス。各拠点間の通信をセキュアかつ高速に利用することができ、オンラインゲーム、Webメディアなどの突発的なアクセスが発生するサイトから厳しいセキュリティ要件や安定性が求められる金融機関まで幅広く利用されているという。
今後は更なる利便性向上のため、クラウド型のGPUサーバーのみならずGPU搭載のベアメタルサーバーや、ファイルストレージなどのディープラーニング向けコンポーネントの開発を推進していくという。