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NTTデータ、Fintechサービス創出へ金融機関向けクラウドサービス「OpenCanvas」を発表

 「OpenCanvas」は、各種APIならびにAPIの管理機能等を備え、「ANSER」が持つ本人認証機能や金融機関システムとの接続基盤を活用する信頼性の高いクラウドサービスとなる。

 金融機関は「OpenCanvas」を利用することで、Fintech関連技術を有する企業と各金融機関サービスを、APIを通じて連携させることが可能となり、新たなFintechサービスを、効率的かつスピーディーに提供することが可能になるという。

 NTTデータは、「OpenCanvas」をベースに金融機関が世界各国のFintech企業と新たなFintechサービスを創出できるよう、クラウドサービスの提供のみでなく、「豊洲の港から」を通じて金融機関と世界各国のFintech企業とのオープン・イノベーションの実現を支援し、利用者の生活を豊かにする日本発のサービスの創造を目指すとしている。

 このサービスの概要と特徴は次のとおり。

 「OpenCanvas」は、金融機関とFintech企業が連携する際に必要となる各種APIと、API管理機能を提供するクラウドサービスであり、高い信頼性とセキュリティーを有している。

 (1) 金融機関によるAPI提供を安価かつ迅速に実現

 35年以上にわたって全国ほぼ全ての金融機関で利用されている「ANSER」を活用した、新しいクラウドサービスとなる。金融機関はAPI提供の際に必要となる、1.本人認証機能、2.API管理基盤、3.インターネットとの接続基盤、4.金融機関システムとの接続基盤について、既存設備の流用が可能となり新規に開発する必要がなくなるため、大幅なコスト削減と迅速なサービス提供が可能となる。

 (2) さまざまなFintech企業との連携が可能となる共通API仕様

 「OpenCanvas」上に、各金融系APIを集約し、API仕様を一定のルールのもとに共通化する。これにより、Fintech企業にとっては、複数の金融機関と接続する際に、個別の金融機関のAPI仕様に合わせた開発が不要、または最小化が図れるため、効率的な開発が可能となる。加えて、金融機関にとっても「OpenCanvas」のAPI仕様に対応したFintech企業が増加することで、多彩なFintechサービスの展開が可能となる。

 (3) セキュアなクラウド環境による、安心・安全のサービス提供

 IPS(Intrusion Prevention System/侵入防止システム)や、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)を備え、サイバー攻撃にも対応した高セキュリティー性、高信頼性をもつクラウドサービス。これを、各金融機関が共同利用できる「プライベートクラウド」として提供することで、金融機関、Fintech企業が「安心・安全」な環境を安価に利用することができる。

「OpenCanvas」のサービスイメージ  

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