国内CSMS(Computer Security Management System)/PSIRT(Product Security Incident Response Team)/IoTセキュリティ構築運用支援サービス市場の2016年度の売上金額は24.8億円、前年度比33.3%増と高い伸びとなった。
国内企業におけるCSMSの国際標準の取得への動きが見られるほか、IoTの進展に伴い電力・ガス・水道などの各インフラへのセキュリティ対策の重要性が高まっている。このような背景から同サービスの需要が増加し続けており、2017年度は同27.0%増と引き続き高い成長率を維持すると予測している。

ITRのシニア・アナリストである大杉豊氏は、「日本はグローバルと比較して、インダストリー4.0に伴ってオープン化される制御システムや産業用オートメーション、IoT機器へのセキュリティ対応が遅れています。また、BCP対応や重要インフラ産業のセキュリティ対応も国策を含めて遅れています。今後は、産業用オートメーションおよび制御システムのセキュリティを管理するためにCSMSの導入や、IoTセキュリティの構築が企業責務として求められます。これらのことから同市場のサービスは国内で早急に発展するでしょう」とコメントしている。
今回の発表は、ITRが発行した市場調査レポート「ITR Market View:サイバー・セキュリティ・コンサルティング・サービス市場2017」に詳細を掲載している。レポートには、CSMS/PSIRT/IoTセキュリティ構築運用支援サービス、セキュリティ脆弱性診断・検査サービス、緊急時駆け付け対応サービス、CSIRT構築運用支援サービスなど全11分野を対象に、国内38ベンダーへの調査に基づいた2015~2016年度売上げ実績および2021年度までの売上げ予測を掲載している。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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