■セキュリティ
・「Silicon Root of Trust」(シリコンレベルの信頼性)では、自社開発のiLOシリコンチップ内に後から変更ができない“指紋”とも言えるセキュアロジックを直接焼きつけている。サーバーの起動プロセスにおいて、各ファームウェアの健全性をiLOのセキュアロジックが認証を行い、改ざんやマルウェアの感染が確認された場合にはサーバーを起動しない仕組みになる。
また、「Silicon Root of Trust」によりファームウェアの改ざんに対する究極の防御を可能にするだけでなく、サーバーの稼働中にファームウェアの改ざん検知および、健全性が確認されている最新のファームウェアに自動で復旧する、セキュアリカバリー機能を提供する。
■アジリティ
・「HPE Intelligent System Tuning(ワークロード自働設定機能)」は、ワークロード毎にサーバーリソースを自動的に最適化することで、より高いパフォーマンスかつ効率的なサーバー環境の導入を実現する、インテル社と共同開発した新しいサーバーチューニング技術のセットになる。
この技術には、CPUクロック周波数を安定化させるJitter Smoothing(CPU安定化機能)、より少ないコア数でより高いパフォーマンスを実現するCore Boosting(CPUブースト機能)、さらに、HPEのこれまでの経験とノウハウを反映した、ワークロード毎に最適にチューニングされたプロファイルを提供する、Workload Matching(ワークロード最適設定機能)が含まれている。
・「HPE Scalable Persistent Memory」は、テラバイト規模のデータ容量をメモリ速度で処理できるソリューションであり、新次元のコンピュート性能を可能にする。このソリューションは、アプリケーションのチェックポイント処理を最大27倍にまで高速化し、データベースの復元を最大20倍にまで高速化する、市場において最も高速なPersistent Memoryの機能を提供。
■経済性
キャッシュフローの改善、ITソリューションの迅速な導入、費用対効果を高めるキャパシティ管理などの目的のために、ビジネスに明確な成果をもたらす従量課金ベースの支払いモデルである「HPEフレキシブル キャパシティ」を提供。実際の使用量に応じた料金を支払い、必要に応じて規模を増減できる柔軟なサービスにより、企業それぞれのビジネス上の要件に合わせたITリソース管理を可能とする。
発表された製品の概要は次のとおり。販売開始時期は記載のあるもの以外は7月20日になる。
・HPE ProLiant DL360 Gen10:高密度で高性能を必要とするワークロードに最適な汎用1Uラックマウント型サーバー。業務アプリケーション、データベー ス、仮想化などのアプリケーション分野のワークロードで最高の性能とTCO削減を両立。
・HPE ProLiant DL380 Gen10:優れた拡張性、可用性を備えており、データベース、ERP、データ分析など高負荷ワークロードに最適な2Uの汎用フラッグシップサーバー。
・HPE ProLiant DL560 Gen10(8月下旬販売開始予定):最大6TBのメモリで、大規模高速データ解析、インメモリ環境の導入に最適な2Uサイズのラックマウント型サーバー。
・HPE Apollo 6000 Gen10 / HPE ProLiant XL230k Gen10:12Uのシャーシに24ノードの「HPE ProLiant XL230k Gen10」を搭載可能な、スペースあたり性能・電力当たり性能を最適化したHPC向けスケールアウトソリューション。
・HPE Synergy 480 Gen10コンピュートモジュール:コンポーザブル・インフラストラクチャで実現する柔軟なリソースプールの提供を目指し、サーバー、ストレージ、ネットワークを高密度に統合したブレード型フォームファクター製品で、「HPE Synergy 12000フレーム」に搭載可能な製品。
・HPE Synergy 660 Gen10コンピュートモジュール:コンポーザブル・インフラストラクチャで実現する柔軟なリソースプールの提供を目指し、サーバー、ストレージ、ネットワークを高密度に統合したブレード型フォームファクター製品で、「HPE Synergy 12000フレーム」に搭載可能な製品。
・HPE ProLiant BL460c Gen10:ITリソースの最適な組み合わせを提供する「コンバージドインフラストラクチャ」を実現するための最大2基のインテル Xeonプロセッサー・スケーラブル・ファミリーを実装可能なハーフハイトフォームファクターのブレード型サーバー製品。