この製品は、省人化が進む施設内の通信室や放送室に設置された複数のネットワーク機器やサーバ等を、長期にわたり安定して監視するためのエージェントレス方式ネットワーク監視装置。遠隔監視側ネットワークと監視対象側ネットワークは独立しているため、セキュリティ対応にも優れているという。
この製品1台で最大合計128点の対象を監視することができる。監視内容は、機器の死活監視、SNMPトラップ監視のほか、ネットワークカメラやWi-Fiアクセスポイントやネットワーク機器に組み込まれている、各種サーバ機能があげられる。
この製品は、監視項目に特化し極力効率的な監視動作になるようチューニングされた監視装置部分と、監視状態や変化情報を管理しWeb画面で表示したり、異常発生時に上位システムや各種通知機能を持たせた統合管理部分とで構成され、それぞれが独立して動作する。
電源が冗長対応のため、高可用性が求められる各種遠隔装置と一緒に組み込んで使用することができる。監視ソフトウェアや管理ソフトウ ェアは既に組み込んであり、新たな年間使用許諾費用は発生しない。また、本体の設計寿命は10年で、長期間の安定稼働に貢献できる製品だとしている。
なお、機器の増設や監視対象の統合により大規模システムへの拡張や移行が必要になった場合は、多数の納入実績があるブレード型ネットワーク監視装置「NM-2100MX」が用意されているという。
「NM-2100MXミニ」の特徴は次のとおり。
・監視と統合管理を独立構成:運用監視全体を、 監視専用部と統合管理部とに分け、それぞれの役割に特化することで、高速性と効率性に富んだ製品。また、監視側ネットワークと統合管理側ネットワークは独立しているためセキュリティ対策にも優れる。
・各種サービス監視機能の搭載:死活(ping)監視、SNMPトラップ監視はもとより任意のTCP/UDPポート監視、各種サーバ監視が行える。
・複雑な監視設定を簡単一括編集:複雑なネットワーク監視設定を簡単に行えるように、別途ツールを用意。しかも「NM-2100MXミニ」との間でアップ/ダウンロードが可能。設定の追加・編集が遠隔からでも簡単に行える。
・ネットワーク構成のグループ化定義対応:複数の機器でサービスを提供するシステムは、異常の発生に依存関係が存在する。問題の把握や対処をスムースに行えるグループ化の機能がある。
・監視スケジューリング可能:部分的にメインテナンスを行う場合や機器の増設を行う際、予定をあらかじめ入力設定し、不要な異常信号発生を防ぐ。
・電源の冗長化対応、省電力:電源は冗長化対応で、一方の電源が供給断になっても瞬時にもう一方の電源で継続して稼働する。また消費電力は最大で15W。耐熱劣化を考慮した長期間の使用を可能にする設計。
・「警子ちゃん」連携が簡単:異常通知の1つに、ネットワーク警告灯「警子ちゃん」との連携が簡単。運用管理要員にやさしく、迅速に異常を伝えることができる。