新製品は、NEC独自のCPU制御技術における処理最適化により、処理性能を10%向上させるとともに、データベース制御基盤の強化により大規模オンラインシステムのスループットの向上を実現した。また、遠隔地からACOSシステムの制御を可能とする「リモートOPS機能」を実装し運用性の向上を実現するという。さらに、クラウドなどのオープンシステムとの連携を容易にする機能強化により、新たな業務やサービスの対応も可能だという。
また、災害対策向けの強化の1つとしてACOSシステムを低コストで導入可能な災害対策用モデル(DRモデル)の提供を開始する。遠隔地にあるバックアップサイトへこの製品を設置することで、災害時における迅速な業務復旧を可能にする。
・基幹システムを支えるための着実な進化
新製品は、NEC製プロセッサ「NOAH-6」を搭載しており、今回、NEC独自のCPU制御技術における処理の最適化により、前機種比10%の処理性能向上とシステムリソースの有効活用を実現した。また、データベース更新ログ出力処理の並行動作性を高めることによる大規模オンラインシステムでのスループット向上や、高密度実装や部品配置の最適化による設置面積最大33%の削減、さらに遠隔地からACOSシステムの制御を可能とする「リモートOPS機能」の実装などの強化を行った。
・SoE領域との連携を強化
ACOSシステムとクラウドシステムとの連携を可能にし、相互にアプリケーションやデータを活用した新たな業務やサービスの展開を実現する「クラウド連携ソリューション」を提供。
また、「クライアントAP自動生成機能」は、従来のWebAP生成対応に加え、新たにWPF(Windows Presentation Foundation)を使用したWindows APの生成に対応し、高度なユーザインタフェースを実現する。
・災害対策用の新製品・新機能を提供
災害対策用のACOSシステムを低コストで導入可能な災害対策用モデル(DRモデル)を新たに提供。この製品は、業務継続に必要な機能を災害時のみ使用できる安価なモデルであり、遠隔地にあるバックアップサイトにこの製品を設置することで、災害時における速やかな業務復旧を可能とする。
また、仮想テープ装置からネットワークで接続されたバックアップ用ストレージに直接データを出力する機能を新たに提供し、コストとリスクを抑えた遠隔バックアップを実現する。