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CASB(Cloud Access Security Broker)入門

クラウドシフトに欠かせないCASBとは?


 クラウド利用状況の可視化(シャドーITの把握)や、Office365、AWSの全社導入をきっかけに、クラウドサービスのセキュリティ強化を検討する企業が増加している。こうした企業のクラウドシフトに併せて注目を集めているのがCASB(Cloud Access Security Broker)だ。

なぜ、CASBが重要か?

 日本ではまだ認知度が低いCASBだが、セキュリティ市場で今最も注目されている技術の一つである。CASBの概念は2012年にガートナが提唱し、4つの主要な機能を提供するソリューションであるとされている。

表1:CASBの主要4機能

 ガートナは2020年までに、大企業の60%でCASBの導入が進むと予測している。

 では、なぜCASBが必要になるのだろうか。それは、クラウドやモバイルが急速に企業ITに採用されることで、新たな課題が生まれて来たからだ。今回はCASBが企業に求められている理由について解説していく。

次のページ
1.クラウド上のデータとユーザIDのデータ保護

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この記事の著者

大元 隆志(オオモト タカシ)

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 クラウドインテグレーションビジネス推進部 エキスパートエンジニア 
国士舘大学 経営学部 非常勤講師 
通信事業者のインフラ設計、提案、企画を12年経験。現在はCASBソリューションのセールス開発・プリセールスを担当する一方で、国士舘大学 経営学部に...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/10308 2018/02/01 10:47

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