2017年の市場規模は前年比3.3%増の2,570億円3,700万円
2017年の国内UC&C市場規模は、前年比3.3%増の2,570億円3,700万円になりました。2017年は、企業の音声インフラリプレイス大規模案件が低調だったことでIPテレフォニー市場がマイナス成長となったが、コラボレーティブアプリケーション市場はクラウド移行が堅調に進み好調を維持した。また、IPコンファレンスシステム市場とIPコンタクトセンターシステム市場では、市場の小型システムシフトが継続しており、低成長に留まった。
2018年の国内UC&C市場は、2017年に低成長であったIPテレフォニー市場、IPコンファレンスシステム市場およびIPコンタクトセンターシステム市場が回復基調となり、前年比成長率4.1%増と、2017年より高い成長を予測している。
2017年~2022年は年間平均成長率2.5%で、2022年には2,908億6,700万円の規模へ
IDCでは、2018年以降の同市場は、働き方改革の推進、ラグビーワールドカップ東京大会や東京オリンピック/パラリンピックに向けた音声基盤再構築やインバウンド顧客サポートへの投資、およびWeb会議などのコラボレーティブアプリケーションが一層進むことで、2017年~2022年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は2.5%で成長し、2022年には2,908億6,700万円の規模になると予測している。
2019年~2020年の上記国内イベント向け先行投資として、2018年~2019年の同市場は3%以上の成長を予測しているが、2020年~2021年は、オリンピック開催後に一時利用クラウドサービスの解約や先行投資の反動によって同市場は1%台の成長に鈍化すると予測している。
IDC Japan グループディレクターである眞鍋敬氏は「ベンダー/システムインテグレーター/通信事業者を含むITサプライヤーは、働き方改革を軸としたビジネスコミュニケーションのインテリジェント化、音声認識アプライアンスのUC&Cソリューション活用、UC&C機能のクラウド提供およびマルチクラウド化をパートナーと共に進めるべきである」と分析している。
今回の発表は、IDCが発行したレポート「国内ユニファイドコミュニケーション/コラボレーション市場予測 、2018年~2022年」にその詳細が報告されている。