GDPRが何となく不安? 「多少影響がある」が71%
グラフ1は、GDPRによる自社への影響を尋ねた結果です。日本企業の回答は、「重大な影響がある」が17%、「多少影響がある」が71%でした。特徴的なのは、重大な影響があると考える企業の比率は12か国中最低、これに対して多少影響があると考える企業の比率は調査国中最高だということです。
![グラフ1 GDPR施行によって受ける影響](http://ez-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/11312/11312_1.png)
何となく不安を感じてはいても、まだ当事者意識は薄い、と分析するのは掘り下げが浅いかもしれませんが、日本のITマネージャーの危機感が他国より弱いことは見て取れます。
GDPR対応が具体化しない原因に「経営層の理解不足」
その理由の一つに挙げられているのが、経営層の理解不足です。グラフ2をご覧ください。突出して高い南アフリカに次いで日本は46%と2番目に多く、調査国全体と比べて17ポイント高くなっています。個人情報保護の強化は、他のプロジェクトに増して全社的な取り組みが必要になります。読者の皆さんもご苦労されているかもしれません。
![グラフ2 GDPR対応が進まない理由に経営層の理解不足を挙げた回答者の比率](http://ez-cdn.shoeisha.jp/static/images/article/11312/11312_2.png)