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革新的な影響をもたらす5つの先進テクノロジ・トレンドを発表――ガートナーが「先進テクノロジのハイプ・サイクル」

「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2019年」(出典:ガートナー、2019年8月)

5つの先進テクノロジ・トレンド

 ・センシングとモビリティ

 センサ・テクノロジとAIの融合によって、マシンが周辺環境を認識する能力は高まりつつあり、モノの移動と操作を可能にしている。センシング・テクノロジは、IoT(モノのインターネット)の中核を担うコンポーネントの1つであり、膨大な量のデータを収集する。インテリジェンスを活用することで、さまざまな知見を獲得する能力が実現し、多くのシナリオにこうした知見を適用できる。  

例えば、今後10年間で、AR(拡張現実)クラウドは世界の3Dマップを生成する。これによって、新しいインタラクション・モデルのほか、物理的な空間から収益を生み出す新たなビジネスモデルが実現すると予測される。

 センシング/モビリティ機能の活用を目指す企業は、3Dセンシング・カメラ、ARクラウド、軽貨物配送ドローン、自律型航空機/空飛ぶ車、自律走行(レベル4/5)を検討すべきだ。  

 ・オーグメンテッド・ヒューマン

 オーグメンテッド・ヒューマンの進化は、認識能力/身体能力を向上させる機能の開発を可能にし、こうした機能は人間の身体に不可欠な要素となる。その一例が超人的な能力の提供であり、人間本来の能力を上回る特性を備えた人工装具が製造されている。

 オーグメンテッド・ヒューマンにフォーカスした先進テクノロジの例としては、バイオチップ、パーソニフィケーション、拡張インテリジェンス、感情AI、イマーシブ・ワークスペース、バイオテクノロジ:培養組織や人工組織が挙げられる。

 ・ポストクラシカルなコンピューティングとコミュニケーション

 数十年にわたって、コンピューティング、コミュニケーション、インテグレーションの古典的なコア・テクノロジは、主に従来型アーキテクチャの改良(ムーアの法則で予測された、CPUの高速化、メモリの高密度化、スループットの増大)によって大きな進歩を遂げてきた。

 一方、次世代テクノロジでは、まったく新しいアーキテクチャが採用されている。このカテゴリには、これまでとは完全に異なるアプローチだけでなく段階的な改善も含まれ、そうした改善は劇的な影響をもたらす可能性がある。

 例えば、低軌道衛星システムは、低遅延のインターネット接続を全世界に提供できる。低軌道の小型衛星コンステレーションは、現在インターネットに接続されていない住居の48%が接続できるようにし、インターネット接続が提供されていない国や地域に経済成長の新たな機会をもたらす。

 企業は、5G、次世代メモリ、低軌道衛星システム、ナノスケール3Dプリンティングといったテクノロジを評価すべきだ。

 ・デジタル・エコシステム

 デジタル・エコシステムは、デジタル・プラットフォームを共有する行為者(企業、人、モノ)で構成される、互いに依存するグループを活用して、相互に有益な目的を達成する。デジタル化は、従来のバリューチェーンの破壊を促し、より強力かつ柔軟でレジリエンスの高い価値提供ネットワークを生み出す。そうしたネットワークは、絶えず変化して、改良された新しいプロダクトやサービスを創出する。

 検討すべき重要なテクノロジの例としては、DigitalOps、ナレッジ・グラフ、合成データ、非中央集権型Web、非中央集権型自律組織が挙げられる。

 ・高度なAI/アナリティクス

 高度なアナリティクスは、洗練された手法とツールを使ってデータやコンテンツを自律的または半自律的に検証する機能を備えており、従来のビジネス・インテリジェンス(BI)よりも一般に優れている。

 注目すべきテクノロジの例としては、アダプティブな機械学習、エッジAI、エッジ・アナリティクス、説明可能なAI、AI PaaS(サービスとしてのAIプラットフォーム)、転移学習、敵対的生成ネットワーク、グラフ分析が挙げられる。

 

 2019年版の「先進テクノロジのハイプ・サイクル」では方針を見直し、過去の同ハイプ・サイクルでは取り上げていなかった最新テクノロジを紹介することに注力した。このため、2018年版に掲載されたテクノロジのほとんどが2019年版では除外されているが、そうしたテクノロジが引き続き重要であることに変わりはない。

 なお、ガートナーは、11月12日~14日に「Gartner IT Symposium/Xpo 2019」をグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール(東京・高輪)で開催する。CIOをはじめとするITリーダーが一堂に会する「Gartner IT Symposium/Xpo」では、先進テクノロジに関するさらなる分析が紹介される。

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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