Genspark(ジェンスパーク)は2026年7月21日、「Genspark AIワークスペース 6.0」発表に関する記者会見を開催。無制限クラウドメモリー機能「Second Brain」や専用ハードウェア「Second Brain Note」、協業空間「GenTeam」などの新機能を発表した。
会見冒頭、COOのウェン・サン(Wen Sang)氏は同社の成長について説明。2024年4月にAIワークスペースをローンチして以来、売上高は9ヵ月間で0から1億ドル(約150億円)に達し、続く3ヵ月間でさらに1億5000万ドルを追加して合計2億5000万ドル(約375億円)を超えたという。企業評価額も、立ち上げから2年間で26億ドル(約3900億円)規模に達している。
続いて、同社 CROのジェイミソン・パウエル(Jamison Powell)氏が登壇し、法人向け事業「Genspark for Business」について解説した。同サービスは2025年11月の開始から8ヵ月間で導入企業数が7,000社を超えた。同氏は、従来のトップダウン型営業ではなく、個人ユーザーが業務メールアドレスで登録し社内コラボレーションへ広がるボトムアップ型の需要が主導している点を強調する。広告、通信、製薬、小売、人材、コンサルティングなどの業界で導入が進んでおり、直近半年間でもKDDI Biz Edge、東洋経済新報社、パソナグループ、ホリプロデジタルエンターテインメントなど9社が新たに採用を決めた。
また、同社は日本国内でのデータ保管を希望する企業からの要望に応え、エンタープライズプランの顧客を対象に、日本国内データレジデンシーの提供を開始した。これにより、機密データを国内環境で安全に保持しながらプラットフォームを活用することが可能となる。加えて、今後3年間で日本市場に対して1億ドル(約150億円)規模の投資を行う計画を発表。人員の雇用拡大、パートナーシップの強化、導入支援キャンペーンの推進を実施し、日本国内でのサービス基盤を強固にするとした。
CEOのエリック・ジン(Eric Jing)氏は、「Genspark AI ワークスペース 6.0」の理念について語った。同氏は、従来の生成AI利用における課題を「天才だが、記憶力が鶏並みに乏しい存在と働いているようなもの」と例える。従来のAIチャットでは、ユーザーがやり取りのたびに前提条件や過去のコンテキストをコピー&ペーストして何度も入力し直す必要があった。バージョン6.0では、無制限のクラウドメモリー「Second Brain」を核とすることで、この制約を解消しているという。
Eric Jing, Co-founder&CEO, Genspark
新製品「SecondBrain Note」は、超薄型のボイスレコーダー。付属のケースを使えば、スマホスタンドとしても機能する
「Genspark AIワークスペース 6.0」は、自律的にプロジェクトを進行する「スーパーエージェント」を中心に、以下6つのレイヤーおよび主要機能で統合されている。同プラットフォームはChatGPT、Gemini、Claude、Sora、ElevenLabsなど70以上の最先端AIモデルを統合し、タスクに応じて最適なモデルを自動選択して実行する。詳細は以下のとおり。
- SecondBrain(セカンドブレイン):クラウド上のメモリー機能。Gensparkを通して、仕事に関する様々な情報をつなぎ、クラウド上で包括的なメモリーとして記憶しつづける。Gensparkや連携されたツールで業務を⾏うたびに上書き・更新され、⾃動で集約・体系化されるため、ユーザーはフォルダ整理や更新作業をする必要がない
- SecondBrain Note(セカンドブレイン ノート):Gensparkと⾃動連携するAIボイスレコーダー。⽇々の会議や同僚との会話などを、話すだけで記録・要約・構造化する。録⾳した⾳声はGenspark上で⾃動的に⽂字起こし・要約され、そのまま資料作成やタスク化、メール作成へと展開できる。最⼤35時間録⾳が可能
- GenTeam(ジェンチーム):AIとの協働を実現するコミュニケーションスペース。Gensparkワークスペース内で、AIと気軽に話せる。CodexやClaudeレベルのエージェントをチャットグループに招待でき、各エージェントに役割や専⾨性を持たせられる。複数のAIと⼈がコラボレーションし、新規事業開発や複雑なプロダクトの設計・構築・レビューをAIと会話しながら進められる
- GenMail(ジェンメール):モバイル・デスクトップの両⽅で提供されるメールクライアント。情報整理や記憶にとどまらず、メールの⽂体まで学習する「メールブレイン」、メールの定型業務を⾃動で実⾏するワークフローを設定できる「スキル」をもつ
- AgentBase(エージェントベース):Gensparkを通してデータを連携し、ダッシュボードを作成する機能。従来プレビューとして提供していた機能が正式に追加された。Gensparkにツールをつなぐことで、様々なデータを集約し、カスタマイズしたダッシュボードを作成できる
- Design(デザイン):サイト・アプリ・画像・ポスターなどのデザイン制作をカバーする機能。プレビューとして提供していたものが正式に加わり、様々なクリエイティブをサポートできるようになった。ユーザーはシンプルに作りたいものを指⽰するだけでデザインを作れる
会見後半には、ゲストに長洲力さんとお笑いトリオぱーてぃちゃんが出演。
「長州力さんが熱海でカフェを経営するならどんなコンセプトが良いか」をテーマに、Gensparkの新製品・機能を用いながらサイトデザインをするデモンストレーションが行われた
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