Oracleからの移行事例や最新ロードマップの発表も EDB Postgresの全てがわかる一週間
EDB Postgres Vision Tokyo 2020事前レポート
Oracleからの移行を強力にサポートするツールとコンサルティング
EDB PostgresがOracleと互換性が高いとは言え、100%の互換性があるわけではない。Oracleとの互換性ギャップを埋めるのがアセスメントツールのEDB Migration Portalだ。これは「移行のためのアセスメントに利用するだけではなく、自動で修正できるものはコードを変換し、直せないものはこうすれば直せるという修正ハンドラーの機能も提供しています」と藤田氏。実際にこれを活用して、Oracleからの移行を実現している例が日本でも増えている。
EDB Migration Portalは、オンラインのサービスであり無償で利用できる。セキュリティルール上オンラインで利用したくない場合は、オフラインで専有した利用も可能だ。このEDB Migration Portalを利用し、移行のアセスメントを実施するMigration AssessmentのコンサルティングサービスもEDBでは提供している。さらに、PoCを実施し移行作業そのものを支援するMigration Assistantもある。
ここ最近は、オンプレミスのOracleからAWS上のEDB Postgresに移行する事例が増えている。AWSにも移行ツールは用意されており、それを使えばPostgreSQL部分の移行はできる。しかし、EDB Postgres Advanced ServerのOracleのオブジェクトを認識できる部分などには対応していない。Migration Portalの機能を使うことで多くの移行作業を自動化でき、自動で対処できないところだけを人手で対応することになる。これで、移行作業のコストを最適化できると高鶴氏は言う。
EDB Postgres Vision Tokyoではリアルな移行事例についても紹介
2020年10月に開催するオンライン・カンファレンスイベント「EDB Postgres Vision Tokyo 2020」は、6月に実施したグローバルイベントの日本版だ。

PostgreSQLを使ってイノベーションを起こしたい人がターゲットのイベントで、EDB Postgresのすべてを「オンデマンド」で学べる1週間となっている。基調講演にはEDBのCEOのエド・ボヤジャン氏が登場し、さらにデータ活用によるヘルスケア領域におけるイノベーションを推進する千葉大学病院の島井健一郎先生、京都大学の粂 直人先生による特別講演が予定されている。


基調講演は決められた時間に開始されるが、他のセミナーはオンデマンドで視聴できる。つまり1週間の都合の良い時間にいつでも、何度でも視聴できるのだ。Oracleからの移行事例セッションも用意されており、移行プロジェクトの実際の様子を、プロジェクトに携わったエンジニア自ら伝えるものとなっている。これらは、移行を考えている人には大いに参考になるものだろう。他にもニーズの多いレプリケーションや、最新のコンテナ技術に関連するセミナーなど、数多くのセッションが用意されている。
またグローバルの担当から、最新のロードマップの紹介もある。今後EDB Postgresがどう進化していくかに興味がある人には、これが大いに参考になるだろう。高鶴氏は、今後はよりエンタープライズ向けの機能に力を入れ、その上で開発者にもフォーカスした強化なされる。その上で「パブリッククラウドでの利用を意識したものになっていきます」という。EDB Postgresの未来の姿が気になる人も、EDB Postgres Vision Tokyo 2020は必見のものとなりそうだ。
「EDB Postgres Vision Tokyo 2020では、EDB Postgresがここまで使えるものだということを実感してもらえる場になるでしょう。データベースの移行は大変だとのイメージもありますが、実際には簡単にできることもセミナーを通じて理解してもらえるはずです」と藤田氏。EDB Postgresが市場で受けている真の理由をこのセミナーで是非実感して欲しいという。
PostgreSQLのすべてをオンデマンドで学べる一週間
EDB Postgres Vision Tokyo 2020が10月5日(月)10:00〜10月11日(日)21:00にオンラインで開催されます。DB移行事例からレプリケーション、コンテナまで幅広く網羅し、現場で役立つ情報が満載です。お申込みはこちらから!
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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