NECは、社員の主体的なキャリア形成を支援するサービスを提供するNECライフキャリアを100%子会社として設立し、本年10月から営業を開始したことを発表した。
新会社を推進役として社員のキャリア形成やスキル開発などに関する各種施策を本年10月から順次強化し、事業戦略の実行力強化に向けた適時・適所・適材の人材配置を一層加速するとしている。
主な取り組み内容
1.主体的なキャリア形成支援による成長機会の拡大
(1)新たなキャリア支援プログラムの導入
社員のキャリア形成を支援する新たなプログラム群「My Career Design」を本年10月に導入し、社員が主体的に自らのキャリア形成に取り組む姿勢やスキル(キャリアオーナーシップ)を高める。
(2)ジョブマッチングの仕組みにAIを導入
社員のキャリア形成を図る人材公募制度「NEC Growth Careers」(2019年導入)に、AIを活用したマッチングサービスを本年度中に導入。職務経歴を公開する社員には推奨部門、募集部門にはマッチング可能性の高い人材リストをAIが自動的に提示することで、マッチングの一層の活性化を図る。
(3)オンライン動画学習サービス「LinkedInラーニング」を導入
オンライン動画学習サービス「LinkedInラーニング」を全社員対象に本年10月に導入し、社員自らの成長・学びを後押しする。
2.事業環境の変化にあわせた機動的な人材配置
(1)再教育によるスキル、コンピテンシーの開発強化
事業の急拡大や見直しなどに伴う人材シフト時における人材マッチングから研修プログラムの設計・実施・学習度評価、キャリアコンサルティング、異動までの一連のプロセス全体をワンストップで対応する「Re-skilling Camp」を本年10月に導入した。
(2)高度シニア人材の長期的な活躍の支援
プロジェクトマネージャーをはじめとした高度な技術的専門性や深い経験に基づくスキル・資格を持った人材を、NECグループ内外の職場に派遣・斡旋する取り組みを2021年度から開始する。
(3)役職定年制度の廃止
年齢・性別・国籍などを問わず、組織の各ポジションに常にベストな人材を登用するため、現在56歳到達時としている管理職の役職定年を2021年度から廃止する。