ニューノーマル時代にイノベーションを加速させる エクスポネンシャル・テクノロジーとインテリジェンス
基調講演:マクニカ 代表取締役社長 原 一将氏/齋藤和紀氏/田口 潤氏

株式会社マクニカは、11月18日より12月11日まで、オンラインで「Macnica Exponential Technology 2020」(MET2020)を開催した。“歩いて回れる”展示空間をバーチャルに展開し、最先端テクノロジーの紹介や活用のヒントとなる展示ブース、各セッションを実施した。同社代表取締役社長の原一将氏の基調講演とパネルディスカッションを報告する。
『Co. Tomorrowing』をめざすマクニカ

原氏は、新型コロナ禍の状況下で、ニューノーマルな未来に備え、ビジネスモデルを見直す機運が高まる中、持続的な成長のための新たな取り組みの弾みとなる最先端テクノロジーのトレンド紹介やソリューションとして、今回のMET2020(Macnica Exponential Technology)を開催したと語る。
マクニカは1972年の創業以来、半導体や電子部品、ネットワーク製品、サイバーセキュリティー関連製品などに技術的付加価値を加え、スピーディーにマーケットに提供することでエレクトロニクス技術商社としての地位を築いてきた。その領域をハードウェア単体からボード、モジュール、またソフトウェアからシステムそしてITに広げ、ソリューションの機能を追加することでサービス・ソリューションプロバイダーに進化させてきたという。
「昨年からミッションステートメントをテクノロジーとインテリジェンスをつなぎ世界中の人々にとって幸せな未来社会をお客さまとともに作っていくこととし、ブランドスローガンも『Co. Tomorrowing』として、将来のデジタライゼーションによるインダストリアル4.0、ソサエティ5.0へ向けた新たな最先端テクノロジーやソリューションの提供を行なっています。」
ハードウェアや組込みソフトウェアの長年の実績と経験でオペレーショナル・テクノロジー,OTは得意分野である。またネットワーク、セキュリティ関連のソリューションをベースに顧客の企業活動を支えるITの促進を支援している。このITの利活用のノウハウと現場に近いOTを融合させ、End to Endのトータルサービスソリューションを提供することが強みだという。その強みを活かし、スマートファクトリー、自動運転などのスマートモビリティ、サービスロボット、スマートインフラ、またデジタルヘルスケアなどの各分野に活動の幅を広げている。
「未来のデジタル社会で必要不可欠な最先端テクノロジーがエクスポネンシャル・テクノロジーだと考えています。」
数年前からAIに注目し、AI関連ソリューションを提供している。データ分析、AIモデルの開発、論文調査を行い、数百件以上のAI実装を支援させてきたという。

「今後AIがさまざまな、例えばブレインテックといったようなエクスポネンシャル・テクロジーと結びつくことによって、さらなるイノベーションを生み、不可能とされてきたことを可能にすることができると考えています。」
従来のサービスや製品にエクスポネンシャル・テクノロジーを組み合わせ、非接触、生体モニタリングなどを活用した感染リスク抑制といったCovit 19ソリューションを提供している。今後、将来の人口減少や資源不足、環境問題に欠かせないバイオサイエンス・テクノロジーなどについても分野を広げて、事業領域を拡大していきたいと原氏は語る。
「ビジネスや暮らしに直結し、社会課題を支える最先端テクノロジーをスピーディーに市場に実装し、社会課題を解決し、暮らしを豊かにすることが私共の使命であると感じています。マクニカは皆さんと共にイノベーションを起こし、ビジネスを持続的に成長させることができる伴走型パートナーであり続けたいと願っています。」
原氏は基調講演をそう締めた。
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