
FinOpsは単なるソリューションではなく、クラウドを利用してビジネス価値を最大化するためのメソドロジーであり、カルチャーを変革するものです。FinOpsを実践するのは人ですので、推進のためには組織化や役割分担の明確化などが非常に重要となります。今回は、FinOpsを推進するために何故FinOpsチームが必要なのか? そしてFinOpsチームは何をすべきか? について紹介します。
FinOpsの概要を振り返る
前回は、FinOpsが生まれた背景やFinOpsの概要と原則について説明をしました。
FinOpsは、「システム」「ベストプラクティス」「カルチャー」で構成された、クラウドのための新しいオペレーティングモデル。経営層、ファイナンス、エンジニア、ビジネス部門などのステークホルダー間の協力関係を醸成し、「スピード」「コスト」「品質」間のトレードオフを実施。これにより、ユニットエコノミクスを改善することで、「収益の増加」「顧客基盤の拡大」「製品や機能のリリーススピードの向上」といったビジネス価値を向上させるためのものです。
また、FinOpsにおける“6つの原則”でも触れましたが、大切なポイントとしては
- FinOpsチームを組成して組織横断でコラボレーションする
- 組織横断での活動にあたり共通言語化する
- ユニットエコノミクスを意思決定に活用する
上記のアクションを通じてカルチャーを変革し、継続的にビジネス価値を向上させることです。
今回は、 FinOpsチームを組成して組織横断でコラボレーションするために、FinOpsチームが必要な理由や役割について紹介します。
この記事は参考になりましたか?
- クラウド時代のオペレーティングモデル「FinOps」入門ガイド連載記事一覧
- この記事の著者
-
東本 成紀(ヒガシモト ナルキ)
Apptio株式会社 エンゲージメント マネジャー早稲田大学卒業後、外資系コンサルティング会社(Big4)に入社。ERP導入プロジェクトに従事。その後、外資系コンサルティング会社、SaaSベンダーにて、グローバルプロジェクト支援を中心に、ERP導入(ロールイン・ロールアウト)、DXプロジェクトなどに...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
-
宮原 一成(ミヤハラ カズナリ)
Apptio株式会社 セールスディレクター早稲田大学卒業後、マイクロソフト(現日本マイクロソフト)に入社。大手企業向け営業、営業マネージャ、ソリューション営業マネージャを経て、2016年にチームスピリットに入社。2017年から取締役としてマーケティング、セールス、コンサルティング、カスタマーサクセス...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア