EYとマイクロソフトは、両社のクライアントに長期的価値をもたらすために、戦略的パートナーシップを拡大したことを発表した。
本戦略的パートナーシップの下で両社は、クライアントのバックオフィス業務の変革と、金融サービス、エネルギー、ヘルスケア、政府・自治体、製造などの主要規制セクターの革新に重点的に取り組むという。また、ビジネス変革を促進するマネージドサービスの創出や、潜在的価値の活用、業界初となる信頼性のある企業規模のデータファブリックの開発にも注力するとしている。
EYのプロフェッショナルチームは、「EYマイクロソフト・サービス・グループ」のオペレーションを拡大し、クライアントの変化するニーズに対応。マイクロソフトは、EYの150,000名超のプロフェッショナルを対象とするマイクロソフトテクノロジー研修をEYチームと連携しながら進めるとともに、今後5年間で主要ソリューションの開発を加速させるためにエンジニアを派遣するという。
また、両社の共同チームは、クライアントのビジネス向けクラウドのオーケストレーションをサポートする取り組みの一環で「EY Trusted Data Fabric」を開発中だとしている。これは、エンタープライズデータにアクセスするための方法を提供するアーキテクチャで、人工知能(AI)を活用したデータ管理機能を実装した複数のEYプラットフォームにまたがってデータの処理と活用を自動化し、データへのアクセスを可能にするという。さらに、「EY Trusted Data Fabric」とマイクロソフト「Power Platform」を組み合わせることにより、多くの機能をEY Azureに追加できるとしている。
加えて両社は、クラウドソリューションを活用して、金融サービス、ヘルスケア、エネルギー、および政府・自治体などの規制セクターのデジタル変革を加速し、規制関連のハードルを解消してクラウドへの移行とイノベーションを促進するために、協働して取り組みを推進。そのアプローチとして、「EY Financial Crime Platform」、「EY Comply」などのソリューションを「Microsoft Cloud for Financial Services」に融合するという。
【関連記事】
・EY新日本、「DX認定取得事業者」の認定取得で取り組みを強化
・EY、1億米ドルをブロックチェーン分野に追加投資
・マイクロソフト、「Windows 11」を10月5日より提供開始