SAS Institute Japan(以下、SAS)は、みんなの銀行が、Google Cloud上のSAS Viya環境で利用可能な「SAS Intelligent Decisioning」を導入したと発表した。
これにより、個人向けローン事業に関わる意思決定ルールを集約して管理し、フロー別シミュレーションが可能となるため、業務における意思決定フローの管理および差分確認業務が効率化されるという。開発したモデルを即座に審査フローに組み込むことができ、システム実装待ちによる精度劣化の防止に加え、スピード感を維持した業務遂行が可能になるとしている。
また、顧客がアプリからローンを申し込んだ際、審査結果に至るプロセスにおいて、従来は銀行が実施していた判断を自動化することで工数を削減。審査フローにAIを組み込むことが可能なため、今後、与信判断の精緻化・早期化を実現するという。
みんなの銀行は、今回の導入に合わせて、信用リスク管理機能を提供する「SAS Banking Analytics Architecture」および審査ロジックの柔軟な組み換え機能を提供する「SAS Risk Modeling」も導入し、今後の機能拡張に向けた活用を検討。SAS Banking Analytics Architectureでは一部既に、信用リスク管理業務におけるデータの蓄積・加工・分析、レポート出力機能などを実装し、新事業における業務体制を確立させている。
SAS Risk Modelingについては、顧客への貸付金額算出から与信審査まで、モデルライフサイクル上の必要機能をワンストップで提供。機械学習などの新たな分析手法やビジネスパートナーに関するデータなどを用い、消費者ごとにパーソナライズされた与信モデルの構築実現に向けた今後の拡張が期待されているという。
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