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きちっと儲かるエンタープライズ2.0~Web新世代ための情報基盤構築ガイド

マッシュアップポータルで3億の利益を生み出すその戦略的手法とは?(後編)

第2回


 エンタープライズ2.0をWeb2.0に続く単なるバズワードと考えてないでしょうか? 本連載では、単なる技術紹介にとどまることなく、エンタープライズ2.0の本質をビジネス視点で掘り下げることで、企業利益につながる活動として紹介してゆきます。(前編はコチラ)

ポータルって昔流行りませんでした?

 この面倒で難解なそんなエンタープライズ環境で、マッシュアップがつかない「ポータル1.0」がブームになったのは5年以上前のこと。ただ、当時も状況は今とあまり変わらずYahoo!などのインターネットサイトが情報を個人毎にパーソナライズする仕組みを導入して利用できるようになったのがそのはじまりで、次第にIBMBEAオラクルマイクロソフト、今や買収されてしまったプラムツリーなどのエンタープライズポータル製品ベンダーがこぞってEIP(Enterprise Information Portal)の提案合戦を繰り広げました。

 結果、悲しいことにEIPブームが残したのは、社内サイトへのリンク集の域を超えられなかった中途半端なシステム群でした。費用対効果は見合いませんが、イントラネットに散在するサイト群にシングルサインオンができるようになったことが救いでしょうか。

 では、何故そのような結果になってしまったのでしょうか。今になって振り返れば3つの敗因をあげることができます。

1.サーバー側での集中処理

 1つ目は、全社でポータルを利用しようとしたときに直面するパフォーマンス・スケーラビリティの問題です。

 ポータル1.0では、単純化するとすべての処理をサーバー側で処理してHTMLを生成してからクライアントに送信するアーキテクチャを採用していました。個人毎にポートレット(ポータルに埋め込むアプリケーション部品)やコンテンツのアクセス権を考慮したページ生成することも機能的には可能でしたが、実際にはパフォーマンス限界がボトルネックとなり、実環境で利用されるケースは小規模なものに限られました。

 そのような制約の中、多くの企業では個人毎ではなく職種や組織毎にポータルを作成し、プッシュ型のコンテンツを配信する仕掛けとして利用していました。これはポータルの理想像を大幅に制限した使い方であり、当然のことながら当初期待していた効果を得ることは難しい状況でした。

次のページ
2.コスト高なポートレット開発

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砂金 信一郎(イサゴ シンイチロウ)

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