ヒューレット・パッカード エンタープライズ(以下、HPE)は、OpsRampを買収する正式契約を締結したと発表した。OpsRampは、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境のITインフラ、クラウドリソース、ワークロード、アプリケーションの監視、観測、自動化、管理を担うIT運用管理(ITOM)ソリューションを提供する企業。
OpsRampのハイブリッドデジタル運用管理ソリューションを「HPE GreenLake edge-to-cloudプラットフォーム」に統合し、HPEのサービスでサポートすることで、パブリッククラウド、コロケーション、オンプレミスで、マルチベンダーかつマルチクラウド状態にあるIT環境における運用の複雑さを軽減するという。OpsRampのテクノロジーは、AIによるIT運用における監視、自動化、イベントの検出と解決を担うAIOpsを実現し、ハイブリッドおよびマルチクラウドのIT環境においてエンドツーエンドの可視性、可観測性、制御性を提供する。
OpsRampが提供する機能は、HPEが提供するサービスポートフォリオを拡大する位置づけにあるという。具体的に、アドバイザリー、運用、HPE GreenLakeマネージドサービスにより、ハイブリッドおよびマルチクラウドIT環境のエンドツーエンドのサポートを提供。顧客は異種クラウド混在環境をより効果的に管理できるほか、運用コストの削減、ユーザーのITエクスペリエンス全般の向上を実現することができるとしている。
なお、買収の完了は、規制当局の承認およびその他の慣習的な完了条件に従って、HPEの2023会計年度の第3四半期末を予定しているという。
【関連記事】
・新潟県上越市、仮想デスクトップ(VDI)環境の導入に「HPE GreenLake」を採用
・HPE、クラウドセキュリティプロバイダーの「Axis Security」を買収へ
・HPE、「Alletra 4000」提供へ──SDS×GreenLakeでオンプレ回帰需要を狙う