デル・テクノロジーズは、ラクスが提供する特定業務ソリューション「楽楽シリーズ」のインフラ基盤に、ハイパーコンバージドインフラ(以下、HCI)「Dell VxRail(以下、VxRail)」を提供し、インフラコストを削減したことを発表した。
ラクスの「楽楽販売」「楽楽明細」向けのクラウドサービス基盤は、データベースなどの高負荷なアプリケーションが多数存在しているため、物理サーバーベースで、複雑に構成されていたという。
この課題を解消するため、同社は両サービス基盤の仮想化を決断。VxRailが、この仮想化を実現できると考え、導入に先立ち、本番環境を想定した性能テストを実施した。その結果、I/O性能は最大で200万IOPS以上を発揮、システム要件として想定している約50万程度のIOPSも1ミリ秒という低遅延で安定したI/O処理を確認し、VxRailを採用するに至ったとしている。
VxRailの導入により、楽楽販売が使用していた15ラック分のスペースが2ラックに収まると同時に、データセンターの場所代や電気料金などのコストも削減。サービスの収益性を高めることが期待できるという。
また、運用管理や障害対応などにともなう作業負担を軽減することにも成功。特にインフラを拡張するスピードが向上し、ファームウェアやVMware vSphereのアップデート作業が容易になり、それらの作業を約1ヵ月から1日に短縮できたとしている。
ラクスは今後、環境改善を継続的に推進し、その一環として、VxRailとVMware vSphere/VMware vSANの最新機能を活用していくという。
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