ヒューレット・パッカード エンタープライズ(以下、HPE)は、データのサイロ化や複雑さの解消、コスト低減、パフォーマンスの向上を支援する、新たなファイル、ブロックサービスおよび復旧サービスを発表した。
新たなファイルストレージデータサービスは、データ集約型のワークロードの処理に対し、スケールアウトおよびエンタープライズグレードのパフォーマンスを提供。拡充したブロックサービスでは、ミッションクリティカルなストレージを提供するという。
HPE GreenLakeでファイルストレージ市場に参入し、ブロックストレージを拡充
「HPE Alletra Storage MP」のアーキテクチャを基盤とするHPEのファイルおよびブロックストレージ用のソフトウェアは、「HPE GreenLake」を通じて利用可能。「Data Services Cloud Console」を通じて、一元的にファイルおよびブロックデータサービスを編成、管理できるため、競争優位性を高められるとしている。
「HPE GreenLake for File Storage」は、スケールアウト型のサービスを提供し、データの処理能力により、ワークロードの高速化を実現。HPE GreenLakeのクラウドエクスペリエンスとVAST Dataソフトウェアを統合し、エクサバイト規模のデータに対応したファイルサービスを確立するという。
また、「HPE GreenLake for Block Storage」は、ストレージの可用性、パフォーマンス、拡張性を提供するために拡充。アプリケーションや混在ワークロードのSLA(サービスレベル合意)を満たすために設計された常時接続、常時高速のアーキテクチャで、顧客を支援するという。HPE Alletra Storage MPは、HPE GreenLake for Block Storageサブスクリプションサービスで利用できるとしている。
シームレスで統合されたハイブリッドクラウドデータ保護
HPE GreenLakeは、一元化されたディザスタおよびバックアップ復旧のアプローチをサポートするという。
- HPE GreenLake for Disaster Recovery:継続的なデータ保護により、データの損失とダウンタイム抑止、SaaSプラットフォームを、従量課金制で利用可能。様々なVMに対応し、障害が発生した際は、復旧を一元化したオーケストレーションのエクスペリエンスで実現
- HPE GreenLake for Backup and Recovery:プライベートクラウドとパブリッククラウドにおけるワークロードの統合管理および単一のデータカタログにより、オンプレミスおよびクラウドのワークロードを保護。ポリシーベースのオーケストレーションとストレージ効率を実現し、SaaSソリューションとして従量課金制で利用可能
なお、HPE GreenLake for File StorageおよびHPE GreenLake for Block Storageは、2023年6月1日より受注を開始。HPE GreenLake for Disaster Recoveryは、2023年下半期に受注開始を予定しているという。
【関連記事】
・HPE、ITOMソリューションを提供する「OpsRamp」を買収へ
・新潟県上越市、仮想デスクトップ(VDI)環境の導入に「HPE GreenLake」を採用
・HPE、クラウドセキュリティプロバイダーの「Axis Security」を買収へ