VMwareは米国時間6月29日、AMD、Samsung、RISC-V Keystoneコミュニティのメンバーと協業し、コンフィデンシャルコンピューティングアプリの開発・運用の簡素化に取り組むと発表した。
VMwareは、コンフィデンシャルコンピューティングの民主化を支援するため、開発者を対象にしたCertifier Framework for Confidential Computingプロジェクトでの研究、開発、オープンソース化に取り組んできた。今回、AMD、Samsung、VMwareは、プラットフォームを問わず利用できる標準化されたAPIを利用して、コンフィデンシャルコンピューティングアプリの作成/運用を行えるようにするという。
3社およびコミュニティメンバーは、オープンソースのCertifier Frameworkを共同で推進し、開発者向けのAPIの標準化に効果的に取り組み、x86、Arm、RISC-Vエコシステムで利用可能なコンフィデンシャルコンピューティングの採用を加速させるとしている。
VMware 最高技術責任者(CTO) キット・コルバート(Kit Colbert)氏のコメント
コンフィデンシャルコンピューティングは、マルチクラウドやエッジ環境など、ワークロードが実行される環境を問わず安全性を確保する可能性を秘めています。しかし、このテクノロジーを簡単に採用し、実装可能にする仕組みづくりに課題がありました。Certifier Frameworkの構築に取り組む企業がエコシステムを拡大し、力を結集させていくことにより、独立系ソフトウェアベンダ(ISV)、企業ユーザー、ソブリンクラウド事業者の全社がこの新たなテクノロジーをより簡単かつ効果的に利用できるようになります。
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