プルーフポイントは、AI(人工知能)とML(機械学習)を活用した統合ソリューションを発表した。同ソリューションは、「Proofpoint Aegis(脅威防護プラットフォーム)」「Identity Threat Defense(アイデンティティ脅威検知プラットフォーム)」「Proofpoint Sigma(情報防護プラットフォーム)」の各プラットフォームにまたがり、攻撃チェーンで脅威を阻止するという。
Proofpoint Aegisの新しい機能強化は以下の通り。
- LLMベースのメール配信前の脅威検知:Proofpoint CLEARソリューションにBERT大規模言語モデル(LLM)を実装し、ソーシャルエンジニアリング攻撃による被害を未然に防ぐソリューション
- ブロックされた脅威に対する可視性の強化:第3四半期から、標的型攻撃対策製品であるProofpoint TAP(Targeted Attack Protection)ダッシュボードに新しいサマリが追加されるとしている。新しいLLMベースの検知機能によって検知された脅威を含め、Proofpointが実行したBEC検知に関する説明が強化されている
また、ユーザーの行動異常検知とコンテンツスキャン用のMLを活用したMisdirected Emailソリューションは、第4四半期に提供予定だという。ユーザーが誤ってメールやファイルを間違った受信者に送信することでデータ損失インシデントを引き起こす可能性を防ぐとしている。
「Protect 2023」で発表されたProofpoint Security Assistantは、新しい生成AIユーザーインターフェースだという。アナリストが自然言語で質問し、プルーフポイントのプラットフォーム全体にわたる何兆もの集約されたデータポイントに基づいて知見と推奨事項を受け取れるとのこと。
今後、プルーフポイントの生成AIベースのインターフェースは、Proofpoint AegisとIdentity Threat Defenseにも拡張される予定だとしている。
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